H24.02.24 平成24年度施政方針

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 平成24年第1回市議会定例会の開会に当たり、市政運営について所信を申し上げますとともに、本日ご提案いたしました議案について、ご説明申し上げます。

 昨年を振り返りますと、3月11日に発生した東日本大震災は、千年に一度といわれる大津波や東京電力福島第一原子力発電所の事故により、我が国に未曾有の大災害をもたらしました。本市では、これまで被災地支援に積極的に取り組んでまいりましたが、ふるさとを離れ避難されている方々をはじめ、今なお仮設住宅等で不自由な暮らしを余儀なくされている方々のことを思いますと、一日も早い復旧・復興を念願するとともに、今後より一層の被災地支援に取り組んでまいりたいと考えております。

 国においては、昨年9月に発足した野田内閣が今年を「日本再生元年」と位置づけ、大震災からの復旧・復興、原発事故との戦い、日本経済の再生の3つの優先課題に全力を挙げて取り組むこととしています。一方、我が国は本格的な人口減少社会や世界最速の超高齢社会の到来など大きな変革期を迎えております。国民の間に漠然とした不安感や閉塞感が強まりつつある中、今こそ与野党が一致協力し、将来を見据えた社会保障と税の一体改革や選挙制度改革、景気対策などスピード感のある政治が求められております。

 一方、県内においては九州新幹線の全線開業により、個人消費や観光面での景気の持ち直しが図られるなど、そのもたらす効果は大変大きなものがあります。今後も「本物。鹿児島県」の魅力を全国・アジアに向けてどのように情報発信していくべきか、県と共に県内43市町村の英知を結集した取組が必要であります。

 本市においては、南さつま市総合振興計画「夢を紡ぐセカンドステージ」のスタートの年となります。今後5か年の市政運営に当たっては、新たなまちづくりの展望に立って、「人間力」、「産業力」、「安心力」、「地域力」、「改革力」の5つのパワーアップにより、市民が住みよいと感じ、笑顔が溢れるまちの実現を目指し、次の5つのプランからなる戦略プロジェクトを推進してまいります。

 第1の取組は、「食の価値創造・健康と産業づくりプラン」の推進であります。本市においては医療費が年々増大する傾向にあり、生活習慣における疾病予防対策の充実が急務であります。日常の食事こそが良薬という「医食同源」の考え方の下、「食」をキーワードにした新たな健康づくりの取組など、市民の健康増進のための各種事業を推進してまいります。また、「食」の「安心・安全」を追求した人と環境にやさしい農業を促進するとともに、高齢者等に適したグラム農業や少量多品目農業、食育による地産地消や起業創出につながる第6次産業化の取組など、儲かる農林水産業の構築を目指してまいります。

 第2の取組は、「歴史と景色と光が織り成す協奏プラン」の推進であります。今年で25回の節目を迎える吹上浜砂の祭典や平成25年に没後1250年目を迎える「鑑真」にスポットを当てた取組など、本市の誇れる観光資源を県内外に広くピーアールしてまいります。併せて、景勝地が点在する南さつま海道八景の魅力づくりとして、花と光の演出により景観の付加価値を高める取組も推進してまいります。また、今年は大浦海岸にクジラが座礁してから10年目の年に当たります。座礁の地にクジラをテーマとした施設を整備するなど、豊かな自然を活かした魅力ある観光地づくりを推進してまいります。

 第3の取組は、「安心安全な暮らしを築くほっとプラン」の推進であります。東日本大震災を教訓に大きく見直した地域防災計画に基づき、より一層の防災体制を確立するとともに、本市と交流のある自治体との災害時相互応援協定の締結にも取り組んでまいります。また、長年の懸案であった加世田市街地の雨水対策に着手するなど防災・減災行政の充実にも努めてまいります。併せて、高齢者等の交通弱者に便利で、かつ、持続可能な公共交通体系の再構築や自然再生エネルギーの活用など、市民の生活環境の向上と自然環境の保全を図る取組を推進してまいります。

 第4の取組は、「愛と真心広がる南さつま人きらめきプラン」の推進であります。過疎化や少子高齢化等の進展により地域力が弱体化するなか、「自助・共助・公助の精神」に基づき、市民やNPO法人等のコミュニティ活動に対する支援や地域と行政をつなぐ自治会担当職員の配置、新たな支援制度に基づく自治会の再編など、コミュニティ活動や自治会活動を支援する取組を促進してまいります。併せて、地域福祉計画の推進により、お互いが連携・協力し、地域で支え合う共生・協働のまちづくりを推進してまいります。また、加世田麓地区の伝統的建造物など、本市の貴重な歴史的遺産を後世につなぐ取組や坊津学園の新校舎建設、小学校の耐震化対策など文化や教育・スポーツの振興を図る取組を推進してまいります。

 第5の取組は、「今を改革! 輝く近未来への進化プラン」の推進であります。合併して7年目を迎えた本市は、「協働による効率的な市政」を目標とする行政改革大綱に基づき、これまで様々な改革に取り組んでまいりました。しかしながら、将来に向けては国の合併支援措置が終了するなど、引き続き厳しい財政状況が続くものと考えております。今後も「改革は避けて通れないとの強い認識」のもと、市民の皆様のご理解、ご協力をいただきながら、「覚悟」と「責任」を持って市政に取り組んでまいります。

 

 このような観点に立って、平成24年度の市政運営に当たって、6つの柱を基本に主な施策や新たな取組等についてご説明申し上げます。

 

 第一は、「保健・医療・福祉の充実した健康で安心なまちづくり」でありますが、健康・長寿・子宝・子育てを支援し、地域の宝である子どもたちの笑顔が輝き、市民が元気で暮らすまちづくりに努めます。

(健康づくりの推進・医療体制の充実)

 市民の健康づくりの推進については、これまでの取組に加え、人間の活動の源である食を活かした健康づくりを大学との共同により積極的に推進するとともに、40歳から5歳刻みの歯科検診や「華の50歳・還暦健診」などの新たな事業を展開してまいります。南さつま市健康体操「YOKAなんなん」については、市民に親しまれるよう努めてまいります。

 国民健康保険制度については、医療費の増加等により平成23年度決算見込みは厳しく、基金を取り崩さなければならない状況であります。また、平成24年度においてもさらに厳しい制度運営が予測されることから、国民健康保険事業の安定的な運営が図られるよう財源の確保対策に努めてまいります。

 地域医療の確保や救急医療体制については、引き続き医師会等と連携し医療情報ネットワークの充実を図るとともに、ドクターヘリ等による救急搬送体制の充実に努めます。坊津病院及び診療所については、病院経営等の健全化及び医療機能の充実を図り、住民が安心・信頼できる医療の提供に努めてまいります。

 また、坊津病院と特別養護老人ホーム和楽苑の今後のあり方について、庁内で方針を検討してまいります。

(福祉の充実)

 高齢者福祉については、行政をはじめ関係機関等や地域住民が一体となり、地域で支援する体制づくりを構築するとともに、障害者福祉については、サービス提供体制の整備・充実に努め、個人の能力・適性に応じた地域生活支援体制の充実を図ってまいります。

 また、地域福祉計画を推進し、「あふれる笑顔 夢を紡ぐ福祉のまち」づくりに努めます。

 介護保険については、高齢化の進展や介護の重度化等に伴い、給付費は増加の一途を辿っています。第5期介護保険計画において適切な介護サービスを提供するため、給付の財源である保険料を改定し、安定した保険運営を図ってまいります。

(少子化対策の推進)

 少子化対策については、南さつま市次世代育成支援行動計画に基づき、次代を担う子どもたちが、健やかに「生まれ」「育つ」環境の整備を引き続き推進してまいります。

 花婿・花嫁きもいりどん事業についても、引き続き結婚を希望する男女の素敵な出会いを応援し、心豊かな人生設計のお手伝いとして、生涯の良きパートナーを見つけられるよう支援を行ってまいります。

 

 第二は、「地域資源を活かした産業振興による活力あるまちづくり」でありますが、地域に根ざした産業力を再生させることにより、所得の増加や雇用の確保と定住促進を図るとともに、観光・交流・スポーツの力も加えて、地域経済の活性化に努めます。

(農業の振興・林業の振興)

 農業の振興については、引き続き農業後継者自立支援事業や農業経営改善支援活動事業などの支援事業を実施するとともに、所得補償制度や施設整備の支援等によって、経営の合理化や安定化を図ってまいります。

 平成24年度は、営農指導員を新たに雇用し、営農指導や情報提供、技術支援を行い、新規就農者等の育成・定着化を図ってまいります。

 また、もうかる農業のシステムづくりを積極的に進め、もうかる農林水産「彩生」事業では、トップセールスによる販売促進活動などを行いながら南さつま市の農林水産物及び特産加工品を情報発信してまいります。

 B級グルメでA級ブランド創出事業では、新たなB級グルメの開発・発掘を行い、南さつまブランドの確立と地場産業の活性化につなげるとともに、軽トラ市の定期開催と出展数の増加や集客を図りながら地産地商を活発化させ、農業所得の向上に努めてまいります。

 また、第1次産業を業とした6次産業を創出するため、起業化に向けた情報提供や補助事業等の導入を積極的に支援してまいります。

 一方、イノシシ・サル等の有害鳥獣やジャンボタニシによる農作物の食害やほ場荒らしなど深刻な問題となっていることから、捕獲を進め、外敵要因の排除に努めてまいります。

 食普及啓発推進では、食育推進計画に基づいた食育の推進を図るため、食育推進会議を開催するとともに、食育推進リーダーの養成と学校給食地場農産物利用拡大事業による地産地消を推進してまいります。

 また、新たな取組として、高齢者グループ等によるグラム農業及び少量多品目農業の推進を図る「農業ふれあい事業」や「安心・安全」な食を追及し、市民の生活スタイルの改善を目指すためのモデル事業「健康野菜わかちあい事業」の栽培実証委託を行うとともに、地区作物を選定して実証栽培を委託する「新品目であい事業」や農作物の販売促進のための「農産物集荷ささえあい事業」を「農と食のきずなプロジェクト」として推進してまいります。

 さらに、医食同源の啓発事業として、有機農法を取り入れた農業を体験する有機畑の大学プロジェクト講座を開設します。

 農地整備については、国・県の補助事業等を有効活用し、農村地域の総合的な環境整備を図るとともに、農業近代化施設等や農業生産基盤の整備を進め、生産性の高い農業基盤の整備を進めてまいります。

 林業については、森林・林業再生プランに基づき、ふるさとの森再生事業などを活用して計画的な間伐、造林を行い、森林の適切な整備を推進するとともに、松くい虫の被害防止対策に取り組み、公益的機能を有する健全な松林の保全を図ります。また、治山事業の実施により山地災害の防止に努めてまいります。

 さらに、基幹的な林道整備を図るとともに、緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を活用し、森林管理道のパトロール点検を行い、安全で良好な林道の環境整備に努めてまいります。

(水産業の振興)

 水産業の振興については、地域の特色ある水産物のブランド化を推進するため、消費地の商談会への参加や出品などにより販売・ピーアール活動等を行い、新たな販売ルートの開拓などに積極的に取り組むとともに、水産加工技術の向上を図り、付加価値の高い商品開発の取組を推進してまいります。

 漁業資源については、藻場造成による漁場の保全や種苗放流を一体的に継続実施し、漁獲量の安定確保、漁業所得の向上を図ってまいります。

 また、漁港の計画的な整備を進め、漁港機能の充実を図ってまいります。

(工業の振興・商業の振興)

 商工業の振興については、引き続き小口資金融資や利子補給制度等の活用促進を図るとともに、商工団体へのプレミアム付き商品券発行補助や市の報償的な補助金等を商工団体の商品券による支給を行うなど、市内商工業の育成と経営の安定化に努めてまいります。

 企業誘致については、既存立地企業の事業拡大に応じた環境の整備に努めるとともに異業種連携による新たな起業創出に努めてまいります。また、日置市に立地するパナソニックが閉鎖する問題については、本市企業への影響も含め、関係機関等とも連携を図りながら情報収集に努めるとともに、対応を検討してまいります。

(観光業の振興・新産業の創造)

 観光の振興については、地域の特性を活かしたイベントの開催によるイメージアップに努めるとともに、訪れる観光客の心を潤し、感動を与えられるような観光地づくりを目指してまいります。

 また、魅力ある参加体験型の観光整備を進め、広域的な観光ルートの形成を図るとともに、グリーンツーリズムの推進体制については、さらなる充実を図るなど体験型観光の創出に努めてまいります。

 なお、新幹線に接続する鹿児島中央駅から加世田までの直行バスの運行については、引き続き実証運行を行い、本市への誘客と市民の利便性の向上を図ってまいります。

 南さつま海道八景整備事業については、南さつま海道八景のブランドアップを目指すため策定するマスタープランの具現化を図ってまいります。

 その関連事業として、フラワーゾーンの整備やライトアップ事業に取り組むほか、「がんじんの里秋目」の魅力づくり事業については、有識者等によるプロジェクト会議により、記念イベントや坊津秋目の魅力を引き出す事業を検討し、平成24年度には、「(仮称)鑑真大和上シンポジウム」や「(仮称)鑑真の道歩き」等を開催し、県内外に南さつま市をピーアールしてまいります。

 一方、スポーツ観光の推進については、スポーツ合宿奨励金の周知を図りながら、国内外からスポーツ大会や合宿を積極的に誘致するとともに、スポーツを通して地域の活性化を図ってまいります。

 25回目の節目となる吹上浜砂の祭典は、砂丘の杜きんぽうにおいて、ゴールデンウィークを中心に12日間開催します。海外からの招待作家の芸術性の高い見応えのある砂像をはじめ、魅力あるイベントとのコラボレーションを図るとともに、農商工との連携を図りながら、市民が参画し、市民が主役となる地域交流の場、経済交流の場として、砂の祭典を全国に発信してまいります。

 

 第三は、「人と自然の共生する環境にやさしいまちづくり」でありますが、生活環境の整備を図り、市民が安心して暮らせる住みよいまちづくりに努めます。

(住環境の充実)

 住環境の整備については、本市の幹線道路である国道や主要地方道・広域農道等の整備促進を図るとともに、市道の整備と維持管理を図り、市民生活の安定や利便性の向上に努めてまいります。

 コミュニティバスについては、総合的な見直しを行い、「便利に再生」公共交通リニューアル事業として、平成24年度から段階的に実証運行を行ってまいります。

 水道事業については、施設の改良・更新を図るとともに、久志地区簡易水道施設を整備するなど、安全で良質な水の安定供給に努めてまいります。

 生活排水対策については、集落排水事業の実施及び合併処理浄化槽設置事業の推進により、快適な生活環境と河川等の水質保全に努めてまいります。

 懸案であった加世田市街地の水害対策については、平成24年度、都市下水路事業に着手することとしており、水害に強いまちづくりの実現のため、早期完成に努めてまいります。

(環境保全対策の推進・自然環境の保全と水資源の確保)

 環境保全対策については、引き続きごみの減量化と再資源化を推進するとともに、住宅用太陽光発電設置補助金制度の新設など、クリーンエネルギーの導入を促進し、地球温暖化防止等に努め、人と自然環境にやさしい地域づくりに努めてまいります。

 また、小水力発電の導入に向けた調査研究を行うとともに、メガソーラー等の誘致を進めてまいります。

 自然環境の保全対策については、景観計画に基づき、本市の良好な景観を市民の共有財産として保全するとともに、積極的な活用により本市の魅力アップに努めてまいります。

(防災対策の強化)

 防災対策の強化については、市内主要河川の改修事業や急傾斜地崩壊対策事業、砂防事業などによる防災施設の整備を促進し、自然災害に強いまちづくりに努めてまいります。

 消防、救急、防災対策については、常備消防、消防団と連携し、自主防災組織の結成促進及び組織の充実を図ってまいります。また、常備消防へのタンク車の配備、消防団へのポンプ車の更新や分団施設の整備を行うとともに、消防団組織の再編を促進して、消防力の充実を図り、迅速、的確な消防、救急活動に努めてまいります。

 さらに、地域防災計画による総合的な防災体制の確立を図るとともに、津波対策マップ等の整備や防災通信システムの充実に向けての検討を行ってまいります。

 また、大規模災害等に備えた避難時の備蓄品の整備に努めるとともに、本市と交流のある自治体との災害時相互応援協定の締結を進めてまいります。

 

 第四は、「互いに伝え・学ぶことによる心豊かな人を育むまちづくり」でありますが、教育・文化を振興し、ふるさとを愛する人づくりに努めます。

(地域に根ざした学校教育の推進)

 学校教育については、新学習指導要領に基づいた授業改善に努めてまいります。また、不登校や問題行動等に関する相談体制を充実し、家庭と学校、関係機関との連携を図ってまいります。

 併せて、就学時の教育相談の実施や就学指導委員会及び市特別支援教育連携協議会との連携、特別支援教育支援員の活用の充実など、学校支援に今後も取り組んでまいります。

 さらに、地震や津波を想定した安全対策や避難訓練の実施、交通安全子ども自転車大会の実施及び大会に向け、交通法規を遵守した自転車走法や技能の訓練など、児童生徒の健康・安全の確保に努めてまいります。

 平成24年度の新たな取組として、中学校授業力ブラッシュアップ事業を導入し、中学校教員の授業力向上を図ってまいります。

 学校再編については、現在、大浦・笠沙地区、金峰地区で再編準備委員会が組織され、再編に向けての具体的な協議が進められています。それぞれの地域での円滑な再編に向けて努めてまいります。

 また、坊津学園の新校舎建設についても、平成25年4月の開校に向けた取組を着実に進めてまいります。

 加世田幼稚園については、引き続き民営化に向けて検討してまいります。

(生涯学習・スポーツの推進)

 生涯学習については、平成23年度に引き続き、市民大学南さつまキャンパス合同開講式を「南さつま海道まつり」と連携して開催するとともに、公民館講座、出前講座等の充実を図りながら、生涯各期における学習機会の充実やふれあい・交流活動の促進に努めてまいります。

 また、久志地区のコミュニティづくりや生涯学習拠点施設の充実を目指して、久志地区公民館を整備してまいります。

 生涯スポーツについては、スポーツ推進委員との連携を図り、さらなるスポーツ人口の拡大や市民の健康づくり、体力の保持・増進を図ってまいります。また、2020年に本県で開催予定の国民体育大会に向けた検討を進めてまいります。

 さらに、陸上競技場のトラック改修や野球場ブルペン新設等の施設整備を行い、施設の機能を高め、有効利用が図られるよう努めてまいります。

 一方、サッカー大会等各種スポーツ大会の開催や誘致を進めるとともに、新たな市主催の冠大会を実施するなど、交流人口の拡大に努めてまいります。

(歴史・文化・伝統の継承・育成)

 歴史・文化事業については、加世田麓及び周辺地域の歴史的まちなみや伝統的建造物の調査事業を行うなど、保存に向けた取組を推進してまいります。  

 新たな取組として、古事記編纂1300年を記念して「(仮称)神話のふるさと1300年祭」を開催するとともに、平成25年3月に鹿児島市で開催される「第11回全国藩校サミット鹿児島大会」において、日新公いろは歌の紹介を行うなど、本市の特色ある文化の情報発信に努めてまいります。

 

 第五は、「コミュニティの育成による住民自治のまちづくり」でありますが、田舎の生きる力を再生し、集落活動に笑顔がでる元気な地域づくりに努めます。

(住民自治の形成)

 地域コミュニティへの支援については、集落・地域の生きる力を再生し、ふるさとを再興するための市民の新たな発想によるチャレンジ活動を支援するほか、NPO法人や地域づくり団体が行う取組を支援するなど、誰もが支え合う共生・協働の地域づくりを推進してまいります。

 また、地域元気づくり事業については、ソフト事業に関する支援が平成24年度で終了することから、新たな支援策を検討してまいります。

 一方、自治組織機能の再生やコミュニティの再生を図るため、今後2か年を再編促進期間として定め、再編に取り組む自治会へのサポートや施設の改修、備品の整備など新たな支援制度のピーアールを行い、自治会再編の促進に努めてまいります。

 また、自治会が主に使用する公設集会施設については、自治会への譲渡に向けた取組を進めてまいります。

 市民の市政への参画については、地域審議会や「輝けふるさと本音で語ろ会」の開催等により、その機会の拡充に努めてまいります。

 市報・お知らせ版については、紙面編集や掲載方法を工夫するほか、内容の充実に努めるとともに、ラジオ放送を活用した広報に取り組み、観光やイベントなど、本市の魅力を市内外に幅広く情報発信してまいります。

 男女共同参画社会の推進については、「南さつま市男女共同参画基本計画」に基づいて一層の取組を推進してまいります。

(交流活動の促進)

 国際交流事業については、引き続き国際交流員の活用を図ってまいります。また、友好都市盟約を締結している中国宿遷市との交流については、平成24年度が日中国交正常化40周年の記念の年であるとともに、交流10周年の節目の年であることから、吹上浜砂の祭典への宿遷市人民政府市長一行の招聘や自転車を通じたスポーツ交流などの記念事業を行ってまいります。

 地域間交流については、地域資源の活用等を通して行っている自治体・団体等との交流を官民一体となって推進するとともに、新たな交流基盤の構築を目指してまいります。

 また、玉川学園との交流については、平成24年度内に包括協定の締結を目指し、「人・物・心」の交流を充実してまいります。

 移住・定住の促進については、新たに「移住者住宅取得補助金」「移住者住宅リフォーム補助金」を追加し、支援制度の充実を図ってまいります。

 一方、サイクルシティの取組については、引き続き市民とともに進める活動として「健康」「環境」「安全」をテーマに事業を展開し、自転車を活用したまちづくりに努めてまいります。

 

 第六は、「行財政の効率化をめざしたまちづくり」でありますが、無駄を省き、問題の先送りをしない市役所の改革に努めます。

(行政の効率化・財政の健全化)

 行財政改革の推進については、本市が目指す「協働による効率的な市政」の実現に向け、行政改革大綱や後期集中改革プラン、後期財政健全化計画、職員定員適正化計画の確実かつ計画的な実施に努め、引き続き持続可能な行財政構造の確立に向けて取り組んでまいります。

 また、市民のための、市民にやさしい、市民から頼りにされる行政を目指すため、「南さつま市人材育成基本方針」に基づき、各種研修等を実施し、職員の意識改革と資質の向上に努めます。

 自治会担当職員制度については、平成24年度は行政改革に伴い支所機能が縮小される地域や行政情報の届きにくい地域等に職員を配置し、平成25年度からの本格実施に向けた取組を進めてまいります。

 さらに、高度化・多様化する市民のニーズや新たな地域課題に対応し、持続的に発展を続ける市政を実現するため、自助、共助、公助の役割を明らかにし、市民の理解が得られるよう努めながら、役割分担の移行を図ってまいります。

(広域連携の充実)

 広域連携については、平成24年度から川辺地区総合開発期成会と指宿地区開発期成会が統合し、新たに南薩地区総合開発期成会が発足することから、さらなる連携・協調を図りながら、南薩地域振興局管内の一体的な振興に努めてまいります。

 一部事務組合で共同処理を行っている消防、衛生、介護保険の業務については、関係市と一体となって業務の推進に努めてまいります。

 なお、内鍋清掃センターについては、10か年の延命措置として、平成24年度から2か年で整備を進めてまいります。

 し尿処理施設の整備については、関係市と連携を図りながら進めてまいります。

 

 以上、市政運営の基本的な考え方を申し上げましたが、平成24年度からは、総合振興計画の新たな基本計画「夢を紡ぐセカンドステージ」に基づき、諸施策を推進し、「次世代に誇れる南さつま市」の実現に向けて、全力を傾注してまいります。  

 市議会をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。