平成29年12月議会 所信表明、諸般の経過及び当面する市政の諸課題の報告

ページ番号:E020600更新日:

 平成29年12月議会において、市長就任にあたり所信を述べさせていただくとともに、諸般の経過及び当面する市政の諸課題について、次のとおり報告いたしました。

 

 平成29年第5回南さつま市議会定例会の開会に当たり、改めて就任のあいさつを申し上げます。先般実施されました南さつま市長選挙におきまして、市民の皆さまの温かいご支援を賜り、引き続き、市政の舵取りを担うことになりました。改めて市長として課せられました使命と重責を痛感しておりますが、今回の選挙を通じて、市民の皆さまから様々な視点によるご意見等を承りました。このような市民の皆さまの考え方や声を大事にしながら、この3期目を歩んでまいりたいと思っております。

 そのためには、今年3月に策定した「第2次南さつま市総合振興計画」の将来像に掲げた「住みたい、働きたい、訪れたい、南さつま」を目指し、6つの大綱を中心に、魅力あるまちづくりを進めていくことは基本でありますが、現在、本市が抱える最も大きな課題は、「人口減少=過疎対策」だと考えております。

「過疎に負けるな今が正念場」を肝に銘じ、これまで同様、あらゆる施策を効果的に組み合わせながら、人口減少、過疎対策を講じる必要があります。そのために、今後、重点的に取り組む必要がある政策の4つの方向性を今回の選挙を通じて市民の皆さまにお示しいたしました。

 一つ目は、子育て世代の方々にゆとりや笑顔など、子育てに希望が持てる取組です。

 本市は、現役世代1.2人で高齢者1人を支えています。医療や介護、福祉の社会保障制度を充実するためには現役世代のカが今以上に必要になってきます。子育て世代の育児や教育に係る負担を軽減するなど、安心して子育てができる環境を整備してまいりたいと考えております。

 二つ目は、働き世代の方々が地元で安心して働けるような雇用の確保や快適で利便性の高い、豊かな暮らしへ向けた取組です。

 本市への企業立地をより促進することで、地元で雇用の場を増やすとともに、地場産業の担い手育成の支援などにより、地域の経済力を高めていきたいと考えております。

 三つ目は、高齢者や障がい者の方々が安心して、生きがいをもって暮らせる取組です。

 健康寿命を伸ばす取組や在宅医療や介護施設との連携、つわちゃんバスの利便性向上など、高齢者や障がい者の方々が住みなれた地域で安心して暮らせる取組を実施してまいりたいと考えております。

 四つ目は、やる気と活力に溢れたふるさと創生に向けた取組です。

 ふるさと創生について市民の皆さまと共に考えながら、市民の皆さまのチャレンジを応援するとともにヒトとモノで稼ぐ新産業や起業家の育成、ふるさと納税を活用した取組など、これからも果断に挑戦してまいりたいと考えております。

 なお、当面の課題として、公共下水道事業につきましては、市役所内にある処理場予定地の敷地造成工事が11月下旬に完了したところであり、現在、詳細設計業務を進めており、30年度の本格的工事着手に向けた事業推進に努めているところです。

 また、光ブロードバンドの整備につきましては、今年度、未整備地区の住民(4,607世帯)及び事業所(264事業所)にアンケートを実施いたしました。今後は、アンケートの分析結果などを参考に12月末を目途に実施計画書を策定し、平成30年度から事業に着手してまいりたいと考えております。

 以上、今後の政策の方向性について申し述べましたが、これからの市政運営に当たり、改めて議員各位並びに市民の皆さまのご理解、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、市長3期目の就任の所信とさせていただきます。

 

 それでは、先の定例市議会以後、これまでの諸般の経過、当面する市政の諸課題について、 ご説明申し上げます。

 11月7日、平成29年度の市表彰式を執り行い、市民表彰では地方自治部門の大江孝之氏と社会福祉部門の﨑向幸和氏の御二人を、特別表彰では池田正美氏と黒瀬道則氏の御二人を表彰いたしました。

 また、秋の叙勲においては、窪田雅博氏が瑞宝小綬章を、大園和高氏と森富夫氏が瑞宝単光章を受章されました。御三方のご功績が広く認められたことは、この上ない喜びであり、栄えあるご受章を心よりお祝い申し上げます。

 観光の振興につきましては、9月23日、南さつまフェスタふるさと総踊りを加世田ゆめぴか本町通りで開催しました。メインの総踊りには市内全域より41団体、約1,700人が参加するなど大いに盛り上がりました。また、同時開催された「しやくしょマルシェ」には、100店舗が出店し、約7,000人の来場者で賑わいました。

 10月7日、「007は二度死ぬ」映画公開50年を記念して、ロケ地である秋目で開催した「007秋目サミット」には、全国から映画ファンなど約600人が参加しました。今後は、地域とファンで創り上げるまちおこしイベントとして、実行委員会を中心に継続してまいりたいと考えております。

 10月21日、サイクリング大会2017ツール・ド・南さつま「海道八景めぐり」が開催され、25kmから100kmの3コースに425人が参加しました。様々なおもてなしにより、市民と参加者との交流が深まるとともに、今回から金峰の田園風景を巡る新コースが設定されました。

 インバウンドへの取組につきましては、9月から11月に、中国、香港の旅行会社やメディア関係者を招請して、本市をPRするとともに、10月30日から11月2日には香港の旅行会社等を対象に現地にてセールス活動を行いました。また、11月13日、香港から教育旅行として受け入れた中学生18人がかせだドームでサイクリングなどを体験しました。

 農業等の振興につきましては、農業体験を通じて都市と農村の交流を図る、オーナー制のらっきょう農園「ガンバリ―ナらっきょう村」の入村式を9月24日に行い、市内外から67区画の応募があり、オーナーやその家族など約60人の方々に参加いただきました。

 10月2日、肉用牛農家の交流や技術研鑽を目的に「南さつま市肉用牛枝肉共進会」を開催しました。枝肉研修では市内5農家から肥育牛14頭が出品され、一頭平均約121万円の高値で販売されました。

 10月28日、「自然農法大会in南さつま2017」を本市で開催し、県内外から122人の方々に参加いただきました。大会では、全国から自然農法の盛んな地域の取組事例や活動報告があり、自然農法への意識高揚が図られました。また、11月1日から14日まで長命草のかき揚げや天ぷらなどを販売する「長命草お惣菜フェア」を市内6店舗で開催し、長命草の普及・PRを図りました。引き続き生産・流通・販売の拡大など、新たな特産物として定着を図るため、生産者や地元企業を支援してまいります。

 商工業等の振興につきまして、企業誘致では、10月17日に旧加世田学校給食センターを取得した株式会社YSフーズと、11月1日に旧金峰学校給食センターに進出を計画している株式会社アトピーラボと立地協定を締結しました。今後は、産業振興や新たな雇用など、本市の経済活性化に寄与するものと期待しております。また、11月7日に大阪で開催された県主催による企業立地懇話会において、関西を中心とした参加企業86社へ本市の助成制度などをPRし、誘致を働きかけました。

 9月16日・17日の2日間、姉妹都市である旭川市において「北の恵み食べマルシェ2017」が開催され、本市から黒豚や焼酎、農産物等10事業者が出店しました。今後も経済交流を継続し、両市の経済の活性化を図り、持続的な交流の確立を目指します。

 ふるさと納税につきましては、総務省通知に基づき、9月から返礼割合を3割に見直すなど返礼品のリニューアルを行いましたが、寄付額は、12月13日現在、約9億2,800万円で、昨年同時期に比べ約5.4%減となっております。今後も返礼品の充実やPRに努め寄付額増及び地元経済活性化を図ります。

 魚食普及の取組につきましては、旨魚プロジェクト事業の一環として、本市と包括的業務協定を締結しているコープかごしまや市内事業者と連携し、地元で水揚げされるシイラを活用した「しいらバーガー」を商品化し、11月10日から12日の3日間、コープかせだ店で販売いたしました。引き続き、市内事業者と連携し、低利用魚を活用しながら魚食普及を図るとともに、水産物の流通・販売を促進します。

 健康の保持・増進等につきましては、10月15日、ふれあいかせだ及び市民会館周辺で「さあ、はじめよう!身近な健康づくり再発見!」をテーマに「健幸ふれ愛フェスタ」を開催しました。

 今年は、健康医学教室に関する講演会や健康、子育て、認知症等に関する相談、発酵食品の展示・販売などのコーナーを設けたほか、日本料理シェフの橋本幹造氏による、長命草を使った料理法の実演など長命草の食材としての魅力を多くの方に紹介しました。

 教育行政の推進等につきましては、11月2日、市長と教育委員会による総合教育会議を開催し、学校整備・外国語教育、遺跡の保存と活用、教育施策全体について、協議、意見交換を行いました。

 また、高等教育支援として、10月23日、「南さつま飛びたて高校生事業」として常潤高校が取り組む「地産地消健康弁当で"ひと"と"まち"を元気に」の中間報告会が、「南薩地区専門高校フェスタ」と同時開催されました。長命草等地元食材による商品企画から試作まで高校生と地元飲食店が連携協力を図り、飲食店から販売が出来るような工夫もみられました。

 学校教育の推進等につきましては、10月27日、南さつま市民会館で「鹿児島小中一貫教育及びコミュニティ・スクールフォーラム」並びに「南さつま市小中一貫教育研究大会」が開催され、教育関係者など約300人が参加しました。また、11月1日から7日までを中心に市内の小・中・義務教育学校で地域が育む「かごしまの教育」県民週間を実施し、約8,900人の保護者や地域住民が学校を参観し、学校への理解を深めていただきました。

 11月8日、児童生徒による仲良し音楽会を金峰文化センターと大浦ふれあいセンターで実施しました。当日は加世田高校と鳳凰高校も参加し、音楽に親しむとともに、友情や連帯意識を高めるよい機会となりました。

 生涯学習、歴史・文化・伝統の継承等につきましては、10月中旬から12月にかけて、各地域文化祭や各地区公民館文化祭等が開催され、子どもたちの発表をはじめ、文化協会や市民大学講座生による舞台発表や郷土芸能などが披露されました。また「第20回南さつま児童生徒美術展」では、応募作品3,414点から322点が入賞作品に選ばれ、11月5日、市民会館において、表彰式を開催しました。

 生涯スポーツの推進につきましては、11月18日、第21回サイクルシティ南さつま小学生さわやか一輪車大会inかごしまには、佐賀県や福岡県を含む県内外から19団体、202人が出場し、白熱したレースや華麗なフィギュアの演技を繰り広げました。

 かごしま国体へ向けた取組につきましては、11月23日、大坂ボルダリング施設において、スポーツクライミング競技のPRや競技力向上を図るため、「親子スポーツクライミング体験教室」を開催しました。教室には、市内外の児童・生徒や保護者など約60人が参加し、インストラクター指導のもと、ボルダリング競技を楽しみました。

 消防・防災への取組につきましては、9月3日、坊泊漁協漁港施設で3年ぶりに市の総合防災訓練を実施しました。訓練には関係機関など22団体約600人が参加し、大雨を想定した土砂災害による避難訓練などを実施しました。また、久志地区においても消火訓練、応急処置訓練等を行い、住民など約100人が参加しました。9月16日から17日にかけて南九州市付近に上陸した台風18号につきまして、市では災害対策本部を設置するとともに、避難準備・高齢者等避難開始情報を発令し、39か所の避難所に229人が避難しましたが、大きな被害はありませんでした。

 9月29日から30日に消防団幹部研修を熊本市、阿蘇市で実施し、分団長など33人が参加しました。研修では、関係機関との意見交換や災害時の消防活動及び災害支援のあり方などについて研修しました。また、平成30年2月に完成予定の笠沙方面隊玉林分団の詰所兼車庫につきましては、9月21日に着工したほか、携帯無線機45台の消防団配備や小型動力ポンプ3台の更新などを行いました。

 11月9日から15日の秋の全国火災予防運動において、本市では1日消防長の任命や「屋内消火栓競技大会」及び「幼年消防クラブ大会」などを開催し、火災予防思想の啓発を行いました。併せて消防団でも地元での火災予防訓練や広報を実施しました。また、建物火災が多発していることから、12月3日の消防団分団長会議において年末警戒の強化を要請いたしました。

 元気づくり委員会を対象とする「元気づくり井戸端会議」につきましては、平成28年度から2年間の計画で実施を予定しておりました市内22全地区での開催が完了しました。これまでに地元住民など約760人の方々と160のテーマについて意見交換をさせていただきました。今後も市民の声に耳を傾けながら、地域の活性化や課題解決に向けた情報共有、協働によるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。

 地方創生への取組といたしまして、コンテナ内LED育苗技術推進プロジェクト事業では、安定的な高品質の苗生産に関して一定の成果を収め、現在、農家での実証実験など、具体的に農業生産活動に繋げる段階に入っております。また、LEDコンテナ植物工場の周知や販路拡大につきましては、福岡市の大規模商業施設へ設置され、葉物野菜の生産が開始されているほか、韓国・タイ・アメリカなど海外へ輸出されることが確定しています。

 また、市内の海や山など豊かな地域資源を活用し、交流人口の増大や地元での雇用促進を図るため、民間企業と連携した取組を実施したいと考えております。具体的には、日本を代表するアウトドア総合メーカーモンベルと連携しながら、本市の豊かな自然や魅力を全国へ発信するなど具体的な取組について、研究検討に入っております。

 以上で、諸般の経過、当面する市政の諸課題についての説明を終わります。

市の方針・政策