令和元年6月議会 諸般の経過及び当面する市政の諸課題の報告

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 令和元年6月議会において、諸般の経過及び当面する市政の諸課題について、次のとおり報告いたしました。

 先の定例市議会以後、これまでの諸般の経過、当面する市政の諸課題について、ご説明申し上げます。

 新天皇即位・改元記念行事として、新元号「令和」の初日である5月1日に市民はもとより、交流各市の関係者の皆様、そして、吹上浜砂の祭典のご来場の皆さまとともに、新時代の始まりをお祝いいたしました。

 今年の吹上浜砂の祭典は、「リトルモンスター ~Change The World~」をテーマに開催し、大迫力のメイン砂像群をはじめ、国内外の作家や学生により制作された砂像など約100基と季節の花々13,000本が会場を彩りました。

 一方、今年の入場者数は、概ね天候にも恵まれましたが、長期連休により国内外旅行や各地域イベントへ分散され、前回より6,000人少ない82,000人となったところでありますが、昨年に引続き香港の訪日大手旅行会社の観光コースとして組み込まれ、期間中244人の方々に来場いただき、本市の砂像文化に触れていただきました。

 さらに、本市と友好都市盟約を締結しております、中国江蘇省宿遷市の(ワン)(ハオ)市長を団長とする友好交流訪問団をはじめ、これまでの砂丘を通じた交流を重ねてきました交流都市と幅広い都市交流を展開したほか、姉妹都市である北海道旭川市長とは、改元を記念し「令和」の砂文字を完成させるなど、共に新しい時代の幕開けを祝いました。

 これまでの長い歴史を振り返り、持続可能な祭典のあり方を検証するとともに、さらなる来場者の拡大を図るなど、地域経済への波及効果を高める取り組みを展開してまいります。

 平成30年度のふるさと納税寄附金の実績は、昨年度比1.55倍の、約10万3千件、約22億3,900万円、返礼品としては、約15万9千件を全国へ発送しております。

 また、ふるさと納税制度の法改正に伴い9月までの限定指定を受けたところですが、10月以降の再指定に向け7月に申請を行う計画であります。

 今後も関係機関、返礼品提供事業者とさらなる連携を深め、返礼品の内容充実を進め、財源の確保、地域特産品の振興を図ってまいります。

 農業振興につきましては、5月9日、かごしまブランド産地指定第1号である「加世田のかぼちゃ」の出発式及びかごしまの農林水産物認証の授与式が開催されました。

 また、出荷先の青果会社、量販店、かごしま遊楽館やかごっまふるさと屋台村等へ屋号が浮き出た文字入りかぼちゃを贈呈し、「加世田のかぼちゃ」のPRを実施しました。

 4月25日、JA南さつまが、かごしまのブランド産品としての一定基準を満たす「かごしまブランド団体」に認定され、砂丘らっきょう出荷協議会で認定証の授与式が行われました。

 また、5月12日にガンバリーナらっきょう村の収穫祭が開催され、約70名の参加をいただき、優良ほ場のオーナーを表彰しました。

 今後も生産農家、農協、県等関係機関と連携しながら、面積拡大や単位収量の向上等を図るとともに、農業体験を通した、都市と農村の交流による産地形成を推進してまいります。

 観光交流の推進につきましては、5月27日から29日にかけて、観光送客に大きな実績のある香港の訪日大手旅行会社の創立33周年記念式典に参加し、本市へのツアー誘客に向けて積極的なPR活動を実施しました。

 健康づくりの推進につきましては、健康元気都市の推進および市民の健康づくりや地域活性化のきっかけとして、5月29日に行われたチャレンジデーに参加し、大勢の市民がスポーツやラジオ体操などを行い、爽やかな汗を流しました。

 6回目となる今回は、岩手県陸前高田市と参加率を競いましたが、南さつま市の参加率は、目標の70%以上の70.3%、陸前高田市は59.7%で、4年連続の勝利となりました。

 引き続き、東日本大震災により被害を受けた陸前高田市の一日も早い復興を市民の皆様とともに願いつつ、日常生活での運動やスポーツ普及を通して、健康増進に努めてまいります。

 消防・救急対策の充実につきましては、6月2日、南さつま市消防操法大会を開催しました。本年はポンプ車の部に19チームが出場し、金峰方面隊阿多分団が優勝し、来年度行われる川辺支部消防操法大会へ本市代表として出場することになります。

 防災対策の充実等につきましては、梅雨時期を前に災害危険箇所等の点検を4月から5月にかけて地域ごとに実施するとともに、5月17日には、消防や警察、県の関係者の参加を得て、市内の危険箇所等の防災点検を実施しました。

 また、5月24日に市防災会議を開催し、地域防災計画の見直しを行うとともに、策定した避難所運営マニュアルや市業務継続計画についても確認をいただきました。

 地域とともにある学校教育の充実につきましては、学校、PTA、保育園保護者、地域代表等の委員からなる金峰地域義務教育学校開校準備委員会を開催し、各部会で熱心な協議が行われました。

 今後、令和5年4月開校に向けて様々な課題を協議検討してまいります。

 子供たちの健康・安全の確立と体力づくりにつきましては、6月1日、児童の自転車事故ゼロの実現をめざして、第10回南さつま市交通安全子ども自転車大会が、市内小学校、義務教育学校11校15チーム参加のもと、加世田運動公園で開催され、学科テスト及び実技テストに臨みました。

 団体の部は益山小学校が優勝し、2位が長屋小学校、3位が笠沙小学校でした。6月30日の県大会には、上位3校が出場しますが、さらなる活躍を期待しております。

 生涯スポーツの推進につきましては、5月18日、19日の2日間、県立吹上浜海浜公園サッカー広場において、第25回吹上浜砂の祭典杯鹿児島県少年サッカー大会を開催いたしました。

 地区選抜大会の部及び県トレセン交流大会の部に計24チームが参加し、熱戦を繰り広げました。

 5月24日、25日に、70校65チームが参加して開催されました第72回鹿児島県高等学校男子サッカー競技大会の準決勝及び決勝が、命名権が付与された「OSAKO YUYA stadium」において行われました。

 会場には学校関係者や保護者ら多くの観戦者が訪れ、選手は熱い声援を受けながら、インターハイ出場を目指して熱戦を繰り広げました。

 5月29日、桷志田サッカー競技場において、第8回桷志田杯グラウンド・ゴルフ大会を開催いたしました。大会には、市内外から84チーム、総勢412人が参加しました。

 今後も関連イベントとの連携を図りながら、サッカー大会をはじめとする各種大会を開催し、桷志田サッカー競技場などの利用促進とPRに努めてまいりたいと考えております。

 歴史・文化・伝統の継承・育成については、5月20日、県と本市・南九州市・出水市等9市の「薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~」が鹿児島県で初めて日本遺産に認定されたところであります。

 構成遺産でもある加世田「麓」地区においては、市内の小・中・高校生、市民ボランティア約400人により、「いにしへの道クリーン作戦」を開催し日新公いろは歌の石碑など、竹田神社周辺の清掃作業を行いました。

 また、250年間流れる益山用水路沿いのガードパイプの塗装等を行い、日新公の遺徳を偲ぶとともに、歴史的まちなみの景観保存や伝承につながる活動となりました。

 なお、国へ加世田「麓」の重要伝統的建造物群保存地区指定の申出を行い、10月に答申を得られるよう努めてまいります。

 2020年燃ゆる感動かごしま国体の本市競技会の成功に向けた取組としては、実行委員会第3回総会を4月15日に開催し、令和元年度事業計画及び予算等が承認されました。

 10月には、リハーサル大会として「第55回全国社会人サッカー選手権大会」が開催されます。

 全国から訪れる選手・監督や観客の皆様を温かくお迎えするため、引き続き、市民の皆様のご協力をいただきながら、実行委員会を中心に準備を進めてまいります。

 国際交流の推進につきましては、4月17日、第21代国際交流員として、中華人民共和国江蘇省宿遷市出身の(シュー)(イエ)さんが着任し、早速、宿遷市友好交流訪問団の視察対応や通訳を行いました。

 また、各種団体や自治会等での講演や交流・訪問などの活動を行っており、今後は市民向けの中国語講座も開催することとしております。

 広域連携の充実については、4月16日、3館が連携し協力しあうことで平和な社会の構築に向けて万世特攻平和祈念館、知覧特攻平和会館、福岡県筑前町の大刀洗平和記念館の3館が連携協定を結びました。

 今後、3館が連携して資料の保存、修復に係る情報の連携、特攻の史実に関する研究、共同企画展の開催についての協力関係を推進してまいります。

 情報通信基盤の整備については、5月1日、坊津地域の坊交換局で大量の情報を安定的に、素早く送受できる高速通信光サービスが開始されました。

 今後も、住民生活の利便性の向上、教育や産業の活性化等、急速に進展する情報通信技術に地域間の格差が生じないよう情報基盤の整備を進めてまいります。

 最後に報告になりますが、日本代表の中心選手としてサッカーワールドカップを戦い、世界でも大いに活躍されている本市外交官の大迫勇也選手に、6月16日、午前10時、「OSAKO YUYA stadium」にて、市民栄誉賞の第1号の授与式を開催いたしますので、議員の皆様をはじめ、市民の皆様もぜひ参加していただきたいと思います。

 以上で、諸般の経過、当面する市政の諸課題についての説明を終わります。

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