麻しん(はしか)
どんな病気なの?
「はしか」という名前で有名な病気です。
麻しんは感染力が非常に強く、感染から回復期までの約1ヶ月間免疫不全状態が生じます。そのため、二次感染、その他の合併症(重篤な場合には肺炎や脳炎など)を招くこともある病気です。また、特に幼児や成人では重篤になりやすいので注意が必要です。
どんな症状があるの?
典型的な症状は、次のとおりで、3段階で症状の変化が見られます。 | |
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前 駆 期:3〜5日間、発熱・咳・鼻水など「かぜ」に似た症状が続く。 |
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発しん期:一旦熱が下がるが、再び高熱が出て、顔・首・全身に発しんが現れ、4〜5日間続く。 |
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回 復 期:発熱は治まり、発疹は色素沈着を残して消失する。 |
どうしたら感染するの?
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飛沫や空気で感染します。 |
潜伏期間と感染力
潜伏期間
10〜12日間
感染力
非常に強く、一番感染力が強いのは、カタル期といわれる感染してから3日〜5日程度の時期です。
もし感染したらどれくらいまで人に感染させる可能性があるの?
感染した場合は、何らかの症状が出る前日〜解熱後3日までは感染力を保つといわれます。
発症日から3日〜5日の時期が最も感染力が強いといわれます。
そのため、麻しんと診断された場合は、他の方へ感染させることがないようできるだけ安静にする必要があります。
予防はどうしたらいいの?
空気で感染するため、通常のマスクでの予防は困難といえます。
予防としては、ワクチン接種が非常に有効とされています。ワクチンを接種することで、仮に感染した場合でも、比較的軽い症状で治まる場合もあります。
また、麻しんの患者さんと接触した場合でも、接触後3日以内であれば予防接種により発症(症状が出ることです。)予防の効果が期待できるともいわれます。
登校・登園はどうしたらいいですか?
学校保健法では、第2種伝染病に指定されていますので、解熱後3日を経過するまで出席停止扱いになりますが、詳しくは施設長へお尋ねください。
もし、施設内(保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校など)で麻しん患者が発生したら?
園医、校医及び監督部署への報告に併せて、速やかに保健所へもご連絡ください。