南さつま市和楽苑

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特別養護老人ホーム「南さつま市和楽苑」の民営化について

ページ番号:E022005更新日:

〇和楽苑について

 和楽苑は、昭和42年4月に南さつま市立坊津病院(旧坊津町立病院)の隣接地に、入所定員50名の特別養護老人ホームとして設置されました。その後、平成9年12月に現在の清原地区に移転し、施設入所定員60名、短期入所定員10名の計70名の介護老人福祉施設となりました。

 平成12年4月から介護保険制度が開始され、高齢者福祉施設への民間事業者の参入や規制緩和など制度改正なども行われてきましたが、公営の施設として、南さつま市となってからも介護サービスの充実、向上を図りながら、坊津地域で唯一の特別養護老人ホームとして運営してまいりました。

〇これまでの経過について

 市では公営施設のあり方等について検討するため、平成25年6月に南さつま市和楽苑及び南さつま市立坊津病院あり方検討委員会を設置し、これまでの経営状況等の検証と今後の施設のあり方について検討いただきましたが、「収支も黒字が続いており、当面は現状の経営形態が望ましい」との答申を翌年1月にいただき、引き続き運営を続けてきました。

 しかしながら数年ほど前から、介護職員の補充人員を募集しても、応募がないなど人員の確保に苦慮するようになり、また、職員の人件費の増加により、平成29年度から財政調整基金の取崩しも始まり、今後も大きな取崩しをしなければ、施設の運営が厳しい状況となっています。

〇国、県内の状況について

 現在も国においては、地方公共団体における施設の民営化等への取り組みを引き続き推進しており、行政と民間の役割分担の見直しなどにより、民間にできる仕事は民間に任せるという考えに基づき、多くの特別養護老人ホームが社会福祉法人によって運営されるようになっております。

 現在、全国には7,891施設の特別養護老人ホームがありますが、その約95%が社会福祉法人など民間資本で運営されています。

 また、鹿児島県内には166施設の特別養護老人ホームがあり、公営で直接運営しているのは、南さつま市和楽苑と他自治体が1施設のみで、残り160施設が社会福祉法人に、4施設が社会福祉協議会等により運営されている状況にあるなど、高齢者等の介護分野においては、社会福祉法人など民間による運営が一般的となっています。

〇今後の取り組みについて

 以上のような状況を踏まえ、施設の運営のあり方について、市内部で今後の対応を検討してきました。検討の結果、今後市が直接運営していくよりも、複合的に施設を運営し、介護サービスに関する専門的知見や高度の技術を有している社会福祉法人等のノウハウを生かして、よりよいサービスを提供していくことが求められるのではないかという結論に至り、加えて全国的な施設の運営の状況等も踏まえ、和楽苑については、これまでの公営による施設運営を見直し、令和元年10月から民営化に向けて検討を進めていくこととなりました。