市内3中学校及び2義務教育学校の生徒15名と、事前に設けたテーマについて意見交換を行いました。
日 時
令和6年8月22日(木) 14:00~15:30
場 所
議場
参加者数
市内3中学校及び2義務教育学校の生徒15名 議員15名
テ ー マ
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テーマ①南さつま市に望むこと
中学生からの意見・要望
バスの便数を増やしてほしい。
議員の答弁
昔は加世田に車が1台しかいなかった時代もあったが、今は車社会になっていて、公共の交通機関を使わないから、南薩線も廃止されたし、その代わりにバスもある程度増えてきたが、少子高齢化で人口も減ってきて利用者が少ない状況にある。
しかしながら、特に田舎の場合は車がないとどこにも行けないというぐらいの場所なので、バスなどの公共交通は非常に大切だと考えている。
何とか鹿児島交通と交渉をしながらバスの便を増やしていただきたいという動きと同時に、自動運転、またはライドシェア、そういう形で議会としても議論をしている。
中学生からの意見・要望
空き家を生かした観光施設を作ってほしい。
議員の答弁
人口が減って空き家が増えているが、空き家には思いが詰まったものや、家財道具が残っているものもある。
空き家バンク制度に登録することで全国に知ってもらい、田舎暮らしをしたいという人たちなどが申し込む形で取り組んでいる。
観光施設として利用が可能であれば、住家も含めて対策をしていただきたいと執行部に提案をしている。
中学生からの意見・要望
廃校した阿多小学校はどうなりましたか。
議員の答弁
廃校した阿多小学校については、現段階では方向性が決まっていないが、地域住民の利用度がどの程度まであるのかというのがまず第一で、地域住民の方々の意見を聴きながら、できるだけのことはやっていただきたいと提言をしていきたい。
中学生からの意見・要望
南さつま市外への行き来を良くすることや、学校への通学の選択肢を広げるために、谷山駅までのバスの本数を増やしてしてほしい。
議員の答弁
以前は多かったバスの便も、少子高齢化に伴うバスの利用者の減少に併せて、バスの運転手不足の問題もあり、便数が減ってきており、非常に使い勝手が悪くなってしまったことで、都会から帰省される親戚の方々の送迎に自家用車を使う人が増えているが、自家用車を使えば使うほど、公共交通の便はさらに悪くなってしまうという悪循環に陥っている状況である。
中学生からの意見・要望
歩道のない通学路のすぐ近くにダンプカーなどの大型車が自転車すれすれを通ってくるのが怖いから、歩道をつくってほしい。
議員の答弁
早急に具体的な場所の確認をして、歩道をつくる道幅があるか、狭い場合は歩道に代わる安全確保の手段は他にないかといった話し合いを、道路を管理する市、または県、場合によっては警察関係も交えて話し合いを行うという流れになるが、いずれしても、安全に関わる非常に大事な問題なので、調査、要望をしっかりとやっていく必要がある。
中学生からの意見・要望
長期休みなどに、帰宅時間を放送で言う意味が分からないし、実際にそれが聞かれているかも分からない。
議員の答弁
まず大切なことは、放送する側がどのような考えで流しているのかということを確認する必要がある。そういった中で、実際にそれを聞いている側が、これは意味がない、無駄だいうことがあれば、そういった話もしっかり受け止めて、放送を流す側と協議をしていくことが大事である。
中学生からの意見・要望
砂の祭典の場所を元の場所に戻してほしい。
議員の答弁
砂の祭典については、合併前の旧加世田市時代から現在まで続いている南さつま市を象徴する催しの一つになっている。
長い歴史の中で開催場所も数回変わっており、現在の場所になったのは、コロナ禍の影響により、まちなかで分散して開催することになったからである。
また、以前の会場では、砂像制作や、警備、会場設営等にかかる費用が非常に大きいことからも、今後も持続可能なイベントとして、この砂の祭典を続けていくための課題もある。
しかしながら、以前の会場がいいという意見も実際あるということにどう向き合い、若い世代の声をどう取り入れていくのかも、これからイベントの持続可能性を考える上で重要な要素であると考えている。
テーマ②南薩地域振興局跡地に望む施設
中学生からの意見・要望
1.キッズスペースやコミュニティースペース、勉強スペース、特産品などを販売する道の駅、スターバックスコーヒーなど若い世代も来やすいようなカフェやレンタルスタジオを併設した、市民だけでなく、訪れる人全員が楽しめるようなデザイン性のある図書館で、災害のときには避難場所になるような施設。
2.ワークショップや中高生に向けたeスポーツやプログラミングの教室、パソコンの使い方が分からない人が相談できるパソコン教室なども併設した観光案内所。
3.お手頃価格で栄養バランスやカロリーが考えられ、アレルギー対策もされていて、誰でも通える大きな食堂。
4.販売を行う施設ではなく小さい子どもから高齢者まで、全員が使用できるフリースペースを設け、幅広い世代の方々の憩いの場になるような公共施設。
議員の答弁
南薩地域振興局の跡地には、市民の期待も非常に大きいと考えており、広い敷地をどのように生かすかということは、議会でも議論されている。
市長は、(仮称)南さつま交流プラザという形で、市民の全ての皆様が、そしてまた子どもたちもここに集まって遊べる場所、そして、南さつま市に来たなというようなランドマークとなるようなものをつくりたいと考えており、そのためにも大人の目線だけではなく、子どもたちの目線も入れて検討したいと考えている。
今回このような御意見を能動的に出していただいたことに驚くと同時に、これからもまだまだ出していただきたい。
テーマ③学校生活に望むこと
中学生からの意見・要望
今年度から新しくなったブレザー型の制服について、1年生だけではなく、2、3年生も着用できるようにしてほしい。また、普段の学校生活で体操服を着て過ごせるようにしてほしい。
議員の答弁
統一型制服、ブレザー型制服は2、3年生も購入すれば着用を認めているようである。
また、特に暑いとのことであれば、一定期間、体操服で過ごせるように、1人の力で弱いときは生徒会、または、皆さんの声を集めて、校長先生や担任の先生に申し入れをするなど、学校との相談もぜひやっていただきたい。
中学生からの意見・要望
他校との交流を増やしてほしい。
議員の答弁
どのような交流を増やして欲しいのか、具体性をもって担任の先生や校長先生にも相談して検討していただきたい。
中学生からの意見・要望
キュビナの問題の答えを書くのではなく、キーボードで打てるようにしてほしい。
議員の答弁
デジタルトランスフォーメーションの時代に入っているので、キーボードで打てることも大事だが、書類などを提出する際や物を購入する際にも、まだ手書きのサインが求められるので、その辺を考慮してこのような形になっているかもしれないが、先生方とも協議していただきたい。
中学生からの意見・要望
塩分チャージの配布や、イノシシや猿などへの対策をしてほしい。
議員の答弁
塩分チャージについては、自分で準備する物、学校等で準備するもの、そして部活等で準備するものをしっかりとすみ分けをしながら取り組む必要がある。
また、地球温暖化等による環境の変化で、人里のほうに餌を探してくるということから、命の危険を感じますので、執行部のほうにも対策をしていただくよう話をしたい。
テーマ④その他
中学生からの意見・要望
市役所などの公的機関は、勤務時間をあけて24時間365日、地域住民が相談、訪問できる体制にしてほしい。
議員の答弁
消防、病院については、台風等の災害時も含め24時間体制を整えている現状にある。
都心部では利用度もあることから、可能性が少しずつ広がっているが、地方は、費用対効果の面も含めてある程度時間が必要だと考える。
中学生からの意見・要望
公立高校の交通手段を増やしてほしい。
議員の答弁
市の担当課に、可能性はどうかということを提言しながら、実現ができるものに取り組んで頂きたいとお伝えしていき、皆さんの意見を反映していきたい。
中学生からの意見・要望
地域対抗の運動会など、子どもから高齢者までが一緒に楽しめるようなイベントを企画してほしい。
議員の答弁
以前は市民体育大会があったが今は開催されていないようである。来年がちょうど市制20周年記念にあたるということから、市民が集うスポーツ大会やイベントが開催できたらと考えているので、執行部と議会で議論をしていきたい。
ただ、これまでの市民体育大会等には中学生の参加が非常に少なかったので、開かれた場合は、中学生は恥ずかしがらずに積極的に参加していただきたい。
中学生からの意見・要望
道路や災害対策など、市民が安心して暮らせるような場所づくりはアップデートしながらも、南さつま市が持つ豊かな自然や伝統的な行事は変わらない街であってほしい。
議員の答弁
市民が安心して暮らせるような場所づくりのために必要となる道路や災害対策のことについて、皆さんの声をお聴きしながら、場合によっては、私たち議員が率先して提案していくことは非常に大切なことである。
今後、どんなに社会が変わっていったとしても、人々が心豊かに生きるためには、自然や文化を大切にする心を持つことが重要であると言われている。
そのために、南さつま市の海、山、川、などの豊かな自然については、どこをどう守っていくのか。
また、伝統的な行事については、人口減少が進み、価値観も多様化する中で、それらを変わらずに続けていくためには、どうすればいいか、皆さんの声をお聴きしながら提案していくことが大切だと考える。
中学生からの意見・要望
サイクルシティーなのに住民が自転車を利用しにくいので、通学用の自転車専用レーンが欲しい。
議員の答弁
市では、「南さつま市自転車活用計画」を参考にしながら、サイクルシティー南さつま推進協議会を推進母体として、官民連携して自転車を活用しやすいまちづくりを進めているが、なかなか実感として伝わっていないと思われる。
通学用の自転車専用レーンの整備についても、「南さつま市自転車活用計画」の中で書かれているので、具体的に、どの路線のどの区間を整備して欲しいといった意見、要望を出すことも大切だと考える。
中学生からの意見・要望
近くにコンビニやスタバなどをつくってほしい。また、坊津の美しい景色を生かして、小さな観光地などをつくってほしい。
議員の答弁
コンビニ、スーパーというのは民間の会社ということで、一言で言えば、採算性が重視されているということで、例えば1日の売上げ、お客さんの数といった条件を事前に詳しく調べ、分析した上でお店を出すことになっている。
市でも以前コンビニの件で具体的に動いたらしいが、現時点においては実現できていないようである。
しかしながら、いろいろ情報をもとに議論することは大事なので、引き続き、自分の街のここにこういうお店があったらいいなというようなイメージを持ち続けること、そしてそれを自信を持って提案していくことは大切だと思う。
坊津を小さな観光地にということについては、景観を守るということが、まずはポイントだと考える。世界の国によっては、景観を守ることが国の資産価値を高めることにつながるという方針の国もあるようだ。
観光とは、他の地域や国から人が訪れることであり、「南さつま市総合振興計画」にも、市の将来像として、人々が訪れたいまちになるという言葉がしっかりと書き込まれているということからも、その意味をしっかりと踏まえながら、具体的なことについて提案していくことが非常に大切だと考える。