H30.08.17 平成30年9月記者懇談会

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 平成30年9月記者懇談会を開催し、次のとおりご説明申し上げました。

■はじめに                              

 本日は、南さつま市の9月定例市議会を前に記者懇談会を開催させていただきました。

 大変お忙しい中、ご出席いただいた各報道関係の皆さま方に感謝を申し上げたいと思います。

 さて、本庁舎の耐震工事に伴う事務所の移転を7月の第2週から第4週の3回に分けて実施し、無事終了いたしました。移転作業は、市民サービスへの影響が少ない土日などの閉庁日に完了させ、部署ごとに移転作業が済み次第、通常業務を再開しております。

 また、7月24日以降に本庁舎の耐震化工事がスタートいたしておりますが、市民サービスに支障のないよう適切に対処してまいりたいと考えております。

 7月5日から西日本を中心に、記録的な豪雨により、200人を超える尊い人命が失われるなど甚大な被害が発生しました。

 被災された皆さまに心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 また、7月11日からふれあいかせだ、市民会館、各支所等に義援金箱を設置いたしました。

 義援金箱の設置は年末までを予定しておりますが、寄せられた義援金は、日本赤十字社を通じて、被災者支援に役立てていただきたいと考えております。

 ロシアワールドカップサッカー大会で日本代表として活躍した本市外交官の大迫勇也選手につきましては、大迫選手の活躍を多くの市民で応援するため、6月19日と28日にパブリックビューイングを開催しました。

 大迫選手は、ワールドカップでの初ゴールを決めるなど、日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献し、サッカーを通して私たち市民に喜びと感動を届けていただきました。

 来年、帰国時のタイミングを見て、改めて大迫選手の功績を称えたいと考えておりますが、市民の皆さんと今後のさらなる活躍を期待したいと思います。

■9月議会の概要

 8月24日から9月21日まで、29日間の会期で開催予定の平成30年第3回市議会(定例会)の内容等について、ご説明いたします。

 今回の定例市議会には、建設工事業務委託に関する協定の締結や補正額4億420万円の平成30年度一般会計補正予算(第2号)、平成29年度一般会計歳入歳出決算など27件の議案を上程いたします。

■平成29年度決算総括(財政状況)

 平成29年度の一般会計、特別会計及び企業会計のそれぞれの決算状況については決算書のとおりでありますが、普通会計決算の概要について申し上げます。

 歳入歳出決算における実質収支は、10億2,043万9千円の黒字となり、前年度末と比較しますと3億82万4千円、率にして41.8パーセントの増となりました。

 次に、平成29年度末における地方債の残高は、296億7,351万9千円となり、前年度末と比較しますと5億9,784万4千円、率にして約2.1パーセントの増となりました。

 今後も、計画的な市債の発行に努めるとともに、後年度地方交付税で措置されるものを優先して借り入れ、将来の財政負担の軽減を図りたいと考えております。

 また、平成29年度末における基金の残高は、168億6,258万1千円となり、前年度末と比較しますと7億7,434万7千円、率にして4.8パーセントの増となりました。

 今後も可能な限り基金の額を確保し、段階的な地方交付税の縮小に備えるとともに、社会保障費等の増嵩(ぞうこう)や新たに取り組まなければならない施設整備などの財政需要に対応していきたいと考えております。

 平成29年度の決算におけるその他の主な財政指標については、財政力指数が0.28で前年度と変わらず、また、財政の弾力性を示す数値である経常収支比率は90.4パーセントで前年度より0.6ポイント上昇しております。

 地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく報告案件であります平成29年度南さつま市健全化判断比率及び資金不足比率についてでありますが、実質赤字比率及び連結実質赤字比率については、「なし」となっております。

 実質公債費比率については、平成27年度からの3年平均では7.1パーセントとなり、前年度より0.1ポイント改善しております。

 将来負担比率については、前年度に引き続き「なし」となり、前年度より11.4ポイント改善しております。

 次に、公営企業における資金不足比率については、全ての公営企業で資金剰余となったことにより、「なし」となっております。

 以上のとおり、平成29年度南さつま市の決算における健全化判断比率及び資金不足比率については、いずれも法律で定められた早期健全化基準及び経営健全化基準以下の比率となっております。

■市政概要(当面の課題)

 本市における当面の課題についてですが、

○(仮称)南薩地区新クリーンセンターについて            

 私が管理者を努めている南薩地区衛生管理組合において、建設に向け、整備を進めております(仮称)南薩地区新クリーンセンターにつきましては、施設の安全性を多くの方々に理解していただくため、市民や関係団体の方々を対象とする先進地研修を平成27年度から実施しており、これまでに13回、延べにして約300人の方々に参加いただいております。

 施設の安全性や農産物への風評被害、健康被害について、不安を抱いている地元からの声もありますので、引き続き、丁寧(ていねい)な説明を行うとともに、法規制より厳しい自主規制値を定めた基本構想を踏まえ、安心で安全な施設整備に向けて、鋭意努力してまいりたいと考えております。

○金峰地域の学校施設整備について                  

 金峰地域の学校施設整備につきましては、田布施小学校と阿多小学校が築後50年以上を経過しており、これまでに金峰地域から小中一貫校の要望もありましたので、整備のあり方について、平成29年度から検討を重ねてまいりました。

 小中一貫教育につきましては、平成25年4月に施設一体型小中一貫校として坊津学園が誕生し、さらに平成29年4月には県内初の施設一体型義務教育学校へ移行しており、小学校での英語教育や円滑な小中接続など有効性を認識しておりますが、基本的には地域の実情やご意見を尊重してまいりたいと考えております。

 小学校は地域の拠点施設でもありますので、今年度、金峰地域の学校施設整備のあり方について、小学校の保護者や地域住民の方々を対象とする説明会を開催いたしました。

 また、7月17日には、学校の保護者や地域代表者等を委員とした第1回金峰地域学校施設整備検討委員会を設置し、施設一体型小中一貫教育の理解を深めるために坊津学園と昨年開校した大分県佐伯市の蒲江(かまえ)(しょう)(なん)学園を視察しました。

 今後、「子どもたちにとって何が大切か」を基本に、金峰地域の学校再編の経過等を含め、総合的に検討していく予定であります。

○公共下水道事業について                      

 公共下水道事業につきましては、現在、工事実施に向けた準備を進めており、8月下旬に管路工事を、また、平成31年1月に終末処理場工事に着手する予定としております。今後も関係機関との連携を図りながら、安全施工に努めてまいります。

■今後の行事・イベント等の予定

 次に今後の行事・イベント等について、主なものをご説明いたします。

○「チーム南さつま」ふるさと納税振興協議会設立総会         

 8月30日にふるさと納税の返礼品提供事業者で組織する「チーム南さつま」ふるさと納税振興協議会の設立総会を開催いたします。

 協議会の運営につきましては、返礼品売上の一部を活動資金とし、広告・PRの充実や、新商品開発・販路拡大など協議会独自の助成制度を構築し、行政に頼らない自主的な運営(市補助金なし)によるもので、このような運営形態は、全国的にも珍しく、県内では本市が初めての取組であります。

 協議会設立により、返礼品のコラボレーションや情報交換など事業者間の横の連携強化のほか、スピード感あるタイムリーな広告宣伝や事業展開など、関係団体が「チーム南さつま」として一体的にふるさと納税を推進する強力な原動力になるものと考えております。

○2018 南さつまフェスタ                      

 9月23 日、恒例の「南さつまフェスタ」を開催いたします。本町通りをメインとする「ふるさと総踊り」には、約1,500人を超す踊り連が参加を予定しております。また、県の補助事業を活用し、昨年度から芝生広場やトイレ、遊具などの整備を進めている本町公園のプレオープンセレモニーを実施いたします。8月20日から公園の愛称を公募し、セレモニー当日は、本町公園の愛称をお披露目するとともに、一部施設を除き供用を開始いたします。

 また、市役所本庁舎の耐震工事の関係で、雑貨販売などのフリーマーケット「おさんぽしやくしょマルシェ」も本町公園で開催いたします。今後は、子供からお年寄りまで多くの方々に親しまれる公園として、安心してご利用いただきたいと考えております。