令和４年２月記者懇談会を開催し、次のとおり説明申し上げました。
■施政方針の概要について
まず、令和４年度の施政方針につきましては、本議会に提案しております、これからの５年間のまちづくりの指針を定めた「第３次南さつま市総合振興計画」を基本に、誰もが望む場所で、望む形で活躍できる「住みたい 働きたい 訪れたい 誰もが主役になれる南さつま」創造のため、全力を傾注してまいります。
■令和４年度当初予算（案）について
令和４年度の一般会計の総額は、２７０億８００万円、昨年度との比較で、約１１億２，０００万円、率にして約４．３パーセントの増額となりました。
また、特別会計と企業会計を加えました予算総額は、４１８億５，６５９万１千円となり、前年度比較では、約８億４千万円、率にして２パーセントの増額となっております。
令和４年度当初予算に計上しました主な大型事業は、庁舎整備事業としまして、５億７，４７３万円。これは、令和５年度内の開所を目指して建設を進めております、「金峰支所及び金峰地域消防拠点施設」の整備事業及び令和６年度内の開所を目指している「（仮称）坊津地域交流プラザ整備事業」の測量設計委託料としての経費となっております。
続いて公共下水道事業としまして、５億７，３００万円。これは、先日通水式を行った加世田浄化センターの外構整備や計画区域の管路整備が主な経費となっております。
続いて金峰学園開校事業としまして、５億２５０万円。これは、令和５年４月に開校を予定している金峰学園の施設整備経費が主な経費となっており、プールの改修や外構工事などの経費や、新たなデザインとなる制服等の購入に対する補助金等の経費となっております。
続いて新クリーンセンター施設整備事業としまして、３億４，６８９万円。これは、南薩地区衛生管理組合が令和６年９月に供用開始を予定している新クリーンセンターについて、令和４年から施設プラント工事に着手するため、枕崎市、日置市、南さつま市、南九州市の４市で工事費を負担するための経費となっております。
続いて加世田運動公園体育施設整備事業としまして、３億１，７９０万円。これは、建設後４０年が経過している、加世田運動公園体育館、同じく３５年経過しているテニスハウスの改修工事及び、令和２年度に閉鎖いたしました加世田運動公園水泳プールの解体工事費が主な経費となっております。
続いて子育て支援施設整備事業としまして、２億７，８０９万円。これは、「保育所等緊急整備事業」として、多様化する保育ニーズに対応するために、民間が行う幼保連携型認定こども園の園舎建設に対し国の交付金を活用した補助金及び、Ｂ＆Ｇ（ビーアンドジー）財団が進めている「子ども第三の居場所」開設事業を活用した施設「Ｂ☆ＧＢＡＳＥ（ビージーベース）ただいま」の開設に係る経費でございます。
■産業おこしで躍動するまちづくり
農林水産業の振興や、商業、観光業の振興に係る経費として「新規就農者育成総合対策事業」や「魅力ある観光推進事業」などの経費を計上してございます。
■自然環境と調和した災害に強いまちづくり
「自然環境と調和した災害に強いまちづくり」については、「交通網や住環境、公園緑地の整備」「公共下水道の整備」に係る経費や、「防災・減災対策の充実」に係る経費を計上してございます。
■未来を創る人と文化を育むまちづくり
「未来を創る人と文化を育むまちづくり」については、「教育環境の整備充実」や「人工芝サッカー場の改修事業」などに係る経費について計上してございます。
■多様性が尊重され誰もが共生できるまちづくり
「多様性が尊重され誰もが共生できるまちづくり」については、「地域元気づくり事業」や「移住・定住の推進」、「窓口業務改革推進事業」などに係る経費を計上してございます。
■ふるさと納税寄付金
ふるさと納税につきましては、本年度も市外から多くの方々に寄附をいただき、寄附額は、２月１５日現在、約４４億７００万円となっております。
ふるさと納税によりいただいた寄附金については、寄附者の方が希望する用途に応じた４つの事業のほか、「市民の生活環境向上のための事業」に重点的に配分し、令和４年度におきましては、基金繰入金として１３億円を活用することとしております。
■その他の発表事項（新型コロナウイルス感染症対策）
新型コロナウイルス感染症対策について」でございます。
新型コロナウイルス感染者の状況につきましては、今年に入り、１月９日に４か月ぶりに感染が確認され、２月１６日現在累計で１６３件確認されております。
新型コロナウイルス感染症については、市民の健康と命を最優先するため、感染症の拡大防止を図りながら、地域経済の再生にもより一層のスピード感をもって諸施策を取り組んでまいります。
ワクチンの追加接種、３回目接種でございますが、本市においては、１、２回目のワクチン接種と同様、南薩医師会と協議しながら市内２８医療機関において個別接種を行うこととしております。
接種券発送のスケジュールにつきましては、国の方針に従い、６５歳以上の高齢者には、１月１９日から、１８歳以上６４歳未満の方にも２月９日から順次発送しております。
接種率につきましては、２月１６日現在、６５歳以上で３２．７％、６４歳以下で１１．３％、全体の接種率で２１．４％となっております。
■新型コロナウイルス感染症対策（経済対策）
新型コロナウイルス感染症対策のうち、経済対策についてでございます。
まず「子育て世帯等臨時特別支援事業」につきましては、国の経済対策として１８歳以下の子どもを持つ世帯に対し、１０万円を給付する事業でございますが、児童手当を受給している世帯には１２月と１月に５万円ずつ支給が完了しております。
申請が必要な、公務員や児童手当の対象とならない１６歳から１８歳までの子どもを養育している世帯に対しましては、２月上旬以降、申請により１０万円を一括で支給しております。
また、市が独自に支給を決定しました「国の所得制限を超過した世帯」に対する支給につきましては、現在申請を受け付けており、２月２２日以降随時一括支給する予定となっております。
その他、転入者や新生児など申請が必要な方々に対しましても申請後速やかに一括支給できるよう進めております。
続いて、「オール南さつま きばっど商品券」につきましては、１月３１日までの利用期間でございましたが、換金率は９８．３５％となっており、地域経済の振興に寄与できたものと思っております。
「事業継続支援給付金」につきましては、２月28日までの申請期間となっておりますが、現在４３２件の事業所等に対し一律１０万円の給付を行いました。
■住民税非課税世帯臨時特別給付金
「住民税（均等割）非課税世帯に対する臨時特別給付金」につきましては、国の方針に基づき速やかに支給ができるよう対応しております。
対象世帯は８，２００世帯を想定しております。
■特別養護老人ホーム和楽苑民間移譲に係る公募について
最後に、「特別養護老人ホーム和楽苑の移譲」につきましては、令和５年４月１日の民間移譲に向け、現在、公募を実施しております。
■今後の行事・イベント予定
イベントなどが中止、延期になる中、令和４年度においても、「吹上浜砂の祭典」を実施することが決定いたしました。
令和４年度も５月３日（火・祝）から５日（木・祝）の３日間、市役所市民交流広場を中心とした「まちなか」で開催することとしております。
砂像テーマは、コロナ禍において、旅行に行きたくても行けない状況を踏まえ、「砂像でめぐる日本の旅～九州・沖縄編～」として、開催いたします。