ハンセン病問題に対する理解の促進を図るために、県では「ハンセン病問題を正しく理解する週間」を定めています。
誤った隔離政策によって、強制的に隔離され、御本人だけでなく、御家族も偏見や差別を受け、多くの方々のかけがえのない人生が奪われました。
長い間、偏見や差別に苦しめられたハンセン病であった方々や家族が、平穏に安心して生活できる地域づくりのために、また、二度とこのような悲しい歴史を繰り返さないために、私たち一人ひとりがハンセン病問題とは何かを正しく理解することが大切です。
◆ハンセン病問題に関する知識
◎ハンセン病は、らい菌によっておこる感染症で、遺伝病ではありません。らい菌の感染力は弱く、非常にうつりにくい病気です。また、早期発見と早期治療により、短期間で完治する病気です。わが国に感染源となるものは、ほとんどありません。
◎現在、ハンセン病療養所に入所中の方で、ハンセン病の方はいません。ハンセン病であった方々の身体の変形は、診断や治療が遅れたことによる後遺症です。
◎国は平成8年の「らい予防法」廃止まで、この隔離政策をとり続けました。長年にわたるこの隔離政策などにより、ハンセン病は怖い病気と誤った考えが定着し、そのことが様々な偏見・差別や人権侵害を引き起こしました。
昭和24年頃には特効薬で完治するようになりましたが、偏見や差別が解消されることはありませんでした。
偏見・差別を解消し、ハンセン病であった方々やその御家族が安心して生活できるようみんなで社会復帰を支援しましょう。
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