令和元年9月議会 諸般の経過及び当面する市政の諸課題の報告

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 令和元年9月議会において、諸般の経過及び当面する市政の諸課題について、次のとおり報告いたしました。

 先の定例市議会以後、これまでの諸般の経過、当面する市政の諸課題について、ご説明申し上げます。

 6月30日から7月4日にかけての梅雨前線停滞に伴う大雨についてでありますが、連続雨量は、600ミリ、7月3日の1日の雨量は、観測史上最大の350ミリを超え、警戒レベル4に当たる土砂災害警戒情報が発表されました。

 万之瀬川の水位も氾濫危険水位(5.8メートル)を大きく超え、夜遅くには7.03メートルに達し、緊迫した状況となりました。

 7月3日昼には災害警戒本部から災害対策本部へ移行し、自衛隊や国土交通省九州地方整備局の応援派遣をいただくとともに、警察署等の各関係機関と連携を図りながら、いち早く市内全域に避難指示を発令し、386世帯、635人が避難されたところであります。

 また、土砂崩れによる家屋等への土砂流入や、大王川、唐仁塚川などの決壊による住家への床上浸水等の被害、道路等における路面流失や路側決壊など、市内各地で被害が発生しました。

 被害を受けられた市民の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、復旧に向けて迅速、かつ全力で取り組んでまいります。

 市総合防災訓練は、防災意識の高揚を図る機会とし、9月1日に笠沙町片浦地区の笠沙公園グラウンドで予定しており、大雨に伴う洪水・土砂災害を想定した避難訓練、避難所運営訓練等を実施するとともに、関係機関・団体等と連携を図り、今回の対応等を踏まえ、再確認、再点検を行ってまいります。

 健康づくりの推進につきましては、7月25日、「OSAKO YUYA stadium」において、「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」開催記念、2019年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会を開催いたしました。

 さわやかな好天に恵まれた朝を迎え、市民約2000人とともに、心地よい汗を流しました。

 体操会の模様はNHKラジオ第1放送で全国に生放送されたところであります。

 7月30日、31日の2日間、香川県高松市で開催された「第15回健康都市連合日本支部大会」に出席し、本市の健康元気都市の取組を紹介するとともに、「健康」をキーワードに都市づくりを進めている加盟団体との交流を深め、先進的な取組状況等について情報交換を行いました。

 県立薩南病院の建て替えにつきましては、8月16日に開催された第3回「新薩南病院基本構想策定委員会」において、建設地として加世田村原の県有地が選定され、令和4年度中の開院を目指すことが確認されました。

 最終会合となる9月6日の策定委員会において、基本構想(案)について検討がなされ、パブリックコメントを経て、10月に県が正式に基本構想を決定する予定となっております。

 今後は、県との連携を密にし、周辺環境の整備を含めて、しっかりと対応してまいります。

 農業等の振興につきましては、超早場米「金峰コシヒカリ」の販売促進活動を8月7日から9日まで関東地区を中心に、JAさつま日置金峰水稲部会と合同で実施し、購入者には加世田常潤高校の豚味噌を添えるなど、本市の食の魅力をPRしてまいりました。

 人口減少・消費性向の変化等により米の需要が減少傾向にあり、価格が低迷する中で、今後も、市、JA、生産者と一体となって風味・粘り・食感など付加価値のある金峰コシヒカリの生産と販売に取り組んでまいります。

 笠沙恵比寿のサウンディング調査につきましては、様々な提案等を踏まえ売却・譲渡・貸与などあらゆる視点から検討を行うこととしております。

 海浜温泉ゆうらくのリニューアルにつきましては、公募型プロポーザルによる企画提案の募集を行い、12月末のオープンを目指して、工事を進めてまいります。

 防犯体制の確立につきましては、市内企業より、創立50周年記念事業として、市公用車にドライブレコーダーを寄贈していただいたことを契機に、8月22日、市と南さつま警察署は、「安全・安心なまちづくりの推進に関する協定」を締結しました。

 今後は、市が設置している防犯カメラ分も含め、収集した画像情報等を、犯罪等の解決のため必要な場合に限り、南さつま警察署へ提供してまいります。

 金峰地域義務教育学校開校に向けた取組みにつきましては、校名募集を行い、市内外からの応募を基に、「金峰光(きんぽうこう)穂館(すいかん)」とし、提案させていただきました。

 この校名につきましては、子ども達がふるさと「金峰」を愛し、誇りとするとともに、光り輝く稲穂のように、心豊かで世界にはばたき、学校が地域とともに歩み、地域の拠点となるようにとの願いを込めたところであります。

 今後、「子ども達にとって何が大切か」を基本に、金峰地域の学校再編の経過等を含め、総合的に検討し、進めてまいります。

 子ども達の活躍につきましては、交通安全子ども自転車大会において、県大会連覇を果たした益山小学校が、8月6日、東京ビッグサイトで開催された全国大会に出場しました。

 このような自転車大会を契機として、各学校や地域全体で、交通ルールを守り、交通安全に関する意識を高めるなどの取組を進め、交通事故のない安心安全なまちづくりに努めてまいります。  

 加世田高校1年女子の(うしろ)()()()さんは、8月18日に開催された全国高校総合体育大会の競泳女子200mバタフライにおいて見事銅メダルを獲得しました。

 今後も大舞台での活躍を期待するとともに、2020年のかごしま国体及び東京オリンピックへ向け、更なる躍進と成長を期待したいと思います。

 地域とともにある学校教育の充実につきましては、6月26日、市役所ロビーにおいて、新規事業の「看護師のたまごによる健康授業」をはじめ、10事業に対し「飛びたて高校生事業」の認定証を交付しました。

 7月23日の「竹田神社夏祭り」では、水車からくりや士踊の奉納、各種武道・演芸大会などが催され、多くの見物客で賑わいました。

 併せて開催した、いろは歌散策フェスタにおいて、「飛びたて高校生事業」の一環として、常潤高校の生徒によるそば打ち実演が旧鯵坂邸で披露され、本格的なそば打ち技術に、見物客から大きな感動の声が聞かれました。

 8月21日、今年で5回目となる「市長と夢を語る会」を本庁舎及びあんぼう21で行いました。本年度は市内全中学校及び義務教育学校から代表生徒が参加しました。

 市庁舎内探訪を行った後、各自が持ち寄った南さつま市の特産品の入ったお弁当をともに食べながら、将来の本市の在り方や夢や希望などについて熱心に語り合い、市政に関心をもっていただくための良い機会となりました。

 歴史・文化・伝統の継承・育成につきましては、6月29日、日本遺産「薩摩の武士が生きた町」魅力発信推進協議会が設立され、今後の活動についての方針等が承認されたことから、情報発信や普及啓発等、協議会と連携した取組を進めてまいります。

 青少年の体験活動につきましては、「青少年ふるさと美化活動」として、7月28日に「2019吹上浜クリーン作戦」を実施し、約700人の方々に参加いただいたほか、市内全域で環境美化活動を展開いたしました。

 国際交流の推進につきましては、本市と友好都市盟約を締結しております、中国江蘇省宿遷市の(ワン) (ハオ)市長を団長とする友好交流訪問団を、今年4月、吹上浜砂の祭典会場にご案内したことを機に、宿遷市長から、来年9月に南さつま市と連携し、「宿遷市()()湖国際砂の祭典」を開催する計画が提案されました。

 これを受けまして、本市の砂像関係者をはじめとする調査団を宿遷市に派遣し、開催予定地の視察や両市の連携内容、祭典の規模、今後のスケジュール等について協議を行ったところであります。

 7月28日から31日、鹿児島県市長会主催の「市長海外視察」に参加し、ベトナム社会主義共和国のホーチミン市を訪れました。

 人材供給国として注目を集めている同国の、リンク日本語学校と人材派遣機関ESUHAI(エスハイ)を視察し、若者達の日本で働きたいという熱意を肌で感じるとともに、技能実習生等を温かく迎え入れ、共生できる環境を整える必要性を実感したところであります。

 今後も、本市の産業との結び付けも視野に入れた戦略的な国際交流を積極的に推進してまいります。

 8月8日から9日、本市において、「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会」九州ブロック担当者会を開催し20団体、約50名の参加があり、各担当者目線での、自転車政策の取組事例等の情報共有や懸案事項の解決をテーマとしたワーキングを通して、会員相互の連携強化が図られました。

 今後も、自転車活用推進法に基づき、「環境」「健康」「観光」「教育」「経済」「交通」といった様々な分野に効果をもたらす「自転車」を切り口としたまちづくりを展開してまいります。

 以上で、諸般の経過、当面する市政の諸課題についての説明を終わります。

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