H26.08.25 平成26年9月記者懇談会

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 平成26年9月記者懇談会を開催し、次のようにご説明申し上げました。

■はじめに

 本日は、各報道関係者の皆様方には、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。

 早いもので、お盆も過ぎて、平成26年度も折り返し地点に差し掛かろうとしておりますが、これまでのイベントや市政に関する報道等につきまして、皆様のご配慮に感謝いたします。

 さて、9月1日から26日まで26日間の会期で開催予定の平成26年第3回市議会(定例会)では、平成25年度南さつま市一般会計歳入歳出決算ほか12会計の決算認定や補正額2億9,860万8千円の平成26年度一般会計補正予算(案)など34件の議案を上程いたします。

 また、笠沙恵比寿の指定管理者につきましては、2事業者から応募があり、選定の結果、福岡市の「株式会社JTBコミュニケーションズ九州」を候補者に決定したところであります。

 さて、本日は、議会開会を迎えるにあたり、これまでの市政概要を含めまして、ご報告、ご説明させていただきます。

 

■市政概要報告

 観光・農業等の振興につきましては、南さつま市観光協会の事務所が、8月1日に加世田ゆめぴか本町通りに開設され、5日に開所式が行われました。

 観光協会では、選任職員を2名配置する予定で、そのうち1名は、総務省の「地域おこし協力隊制度」を活用し、9月1日付で市が任用し、観光協会へ配置することとしています。

 今後、協会事務所が、観光の拠点施設として活用され、同協会が観光特産振興の中心的な組織となるよう支援を行ってまいりたいと考えております。

 「くじらバス」につきましては、7月14日から、加世田・鹿児島市金生町間、加世田・野間池間を平日にそれぞれ1日1往復の運行を開始し、定期観光バス「くじらバスが行く南さつまの旅」の運行も併せて開始しました。今後、多くの皆様方にご利用いただけるよう、PR等に努めてまいります。

 「吹上浜砂の祭典」につきましては、来年から2017年までの3年間、5月1日から31日までの期間で開催することといたしました。

 今年度、はじめて5月末まで長期開催しましたが、セカンドステージへのツアー団体や教育旅行が大幅に増加しており、向こう3年間の企画プランを県内外のエージェントや教育旅行関係者などへ情報発信することにより、新たな誘客の拡大を図ってまいります。

 7月23日に市役所で「今からやっど健康長寿事業」及び「健康野菜わかちあい事業」の記者発表を行いました。

 「健康野菜わかちあい事業」で商品化された南さつま長命草入りそうめん「一生健麺」を食べて、健康で長生きをしていただくよう、国の平均寿命に到達されている市内在宅の高齢者(約3,000名)の皆さまへ贈呈させていただきました。

 現在、民間において長命草入りそうめんをはじめ、うどんや焼き菓子、ドレッシング、ソース、ドリンクなど商品開発が行われており、また、加えて長命草の生葉や生葉を乾燥させた粉末パウダーなど、市内の道の駅やスーパーで販売されております。今後、これらの普及販売に向けて市としても民間業者と連携を図りながら、PR及び販路拡大に取り組んでまいります。

 安心安全・防災等についてですが、今年の梅雨は、断続的な大雨により土砂災害警戒情報が発令されるとともに、台風8号、11号、12号など、7月から8月にかけて相次いで接近しました。

 特に大型で強い台風8号は、沖縄で特別警報が発令され、本市も早くから避難所の開設等を行い、市民126人が避難しておりますが、幸いにも人的被害はありませんでした。今後も、早めの対応を行い、市民の安心安全に努めて参ります。しかしこの台風の影響で、水産関係では、養殖マグロの大量死(3年魚:約1,000匹、2年魚:約300匹)により、約1億1千万円の被害や漁船1隻が流出したほか、久志漁港間之浦防波堤が被害を受けております。

 農業関係では、早期水稲が市内全域でもみづれによる収量減をはじめ、今後、たばこや果樹・演芸など品質や収量への悪影響も予想されるため、関係機関や団体と連携しながら農家への指導を進めてまいります。

 7月20日、川辺支部消防操法大会が開催され、小型ポンプの部で金峰方面隊中央分団が、ポンプ車の部で加世田方面隊小湊分団が出場し、共に優勝を飾り、両分団は8月29日開催の県消防操法大会に出場することとなりました。日頃の練習の成果を存分に発揮し、全国大会への切符を手に入れますことを祈念しております。

 健康の保持・増進等につきましては、6月22日に「ラジオ体操指導員養成出前講座」を開催し、市民約200名が指導員資格を取得しました。今後は、健康体操「YOKAなんなん」とラジオ体操を併せて、指導員の皆さんに普及していただくことで、市民の健康寿命の延伸につながるものと期待しています。

 7月19日から20日に大分市で開催された「ラジオ体操九州・沖縄市長サミット」に運動普及推進員、スポーツ推進員の方々と参加しました。

 全国的にラジオ体操による取組みで成果を上げている事例を体験したことは本市の普及推進を図るうえで大きな成果があったものと考えています。

 県立薩南病院の小児科の一部診療についてですが、小児科医が不足する現状のなか、鹿児島大学、医師会、県立薩南病院及び市内小児科の先生方との協議を重ねてまいりました。

 その結果、鹿児島大学医学部から小児科医を派遣いただくこととなり、本年10月から県立薩南病院で毎週水曜日の午後に小児の健診・相談及び予防接種などを行うこととしています。

 このように、限定した内容ではありますが、薩南病院での小児科開設に向け、大きな一歩を踏み出せたと思っております。

 今後も、医師派遣日の拡充と継続して、小児科入院施設の開設に向けた取組みを行ってまいります。

 学校教育の推進等につきましては、8月20日には第6回南さつま市児童・生徒会サミットを開催し、「みんなで広げよう思いやりつなごう心〜いじめのない笑顔あふれる学校に〜」をテーマに、各学校代表の児童生徒が熱心に協議し、市全体でいじめのない学校にするためのサミット宣言を採択しました。

 生涯学習、歴史・文化・伝統の継承等につきましては、今年、開業100年、廃止30年を迎えた南薩鉄道の企画イベント「南薩鉄道100年企画展」が、7月11日から13日まで南さつま市民会館で開催され、4,500人を超える方々が訪れました。

 7月23日には「竹田神社夏祭り」が開催され、水車カラクリや士踊の奉納のほか武道や演芸大会が行われ、多くの見物客で賑わいました。

 台風11号の影響で8月16日に延期された「薩摩・坊津」岬まつりでは、国指定名勝景観である坊津・双剣石のライトアップや花火大会、ステージショーなどが行われ、市内外から約2,000人の方々にご来場いただきました。また、金峰町や笠沙町など各地で夏祭りが行われました。

 その他に玉川学園との交流ついてですが、8月18日から22日まで、玉川大学のデンマーク体操部の指導者・選手など35名が夏合宿のため、玉川学園の創始者である小原國芳氏のふるさと坊津に滞在し、練習に励みました。21日には、坊津学園の子供たちや市民等との交流会が行われ、練習の成果を披露し、交流を深めました。

 また、平成25年第5回定例会で議決されました議決第153号「公営住宅の明渡し等を求める訴え」につきましては、加世田簡易裁判所に本年3月24日に提訴し、審理の結果、6月17日に相手方との間で和解が成立いたしました。

 和解内容につきましては、主なものとして、対象となる公営住宅及び土地を相手方が本年9月1日までに明け渡すこと、滞納使用料等につきまして相手方が総額60万円の支払い義務があることを認め、毎月2万5千円ずつ分割で返済することを定めております。

 また、同じく第5回定例会で議決されました議決第154号市営住宅の明渡し等を求める訴えにつきましては、滞納使用料等が全額返済され、住宅の明渡しについても履行されましたので、提訴することなく終結いたしました。

 

■記者懇談会以降の行事・イベント等の予定

 今回の記者懇談会以降の行事・イベント予定の一覧につきましては、主なものについてご紹介いたします。

 9月1日に南さつま市地域おこし協力隊として、任用し、観光協会に配属される方は、千葉県出身の39歳の男性の方です。日本企業在職中は、海外で新規工場の建設や新規法人設立などを担当し、日中合弁会社の現地代表を歴任されるなど経験も豊富な方です。観光協会では、そのような経験を活かし、本市の観光振興に寄与していただきたいと思います。

 9月7日に内山田地区公民館周辺で市総合防災訓練を実施します。今年は、大雨に伴う河川の氾濫、大規模な土砂災害、落雷による火災を想定した訓練を予定するとともに、長屋地区、津貫地区、久木野地区で地区防災訓練として安否確認訓練、避難訓練、消防訓練を予定しています。

 建設予定の新学校給食センターについては、平成27年8月完成、9月操業を目指しておりますが、9月18日に旧津貫中学校跡地において、起工式の運びとなりました。

 総事業費は、備品費や解体経費を合わせ、約9億3千万円で、市内の全小中学校2,900食の給食を賄います。エアカーテンやドライシステムなど衛生面に優れた設備や省エネ、ランニングコスト削減、作業の効率性に配慮した設備を導入しており、子供たちに安全・安心でおいしい学校給食を提供できるものと考えております。

 9月23日、秋の到来を告げる恒例の市民祭り「南さつまフェスタ」を開催します。

 「南さつまフェスタ」は、

 ・ふるさと総踊り

 ・ツール・ド・南さつま「海道八景めぐり」

 ・しやくしょマルシェ

を合同開催しますが、ふるさと総踊りには、(8/21)現在、41団体、約1,670名の方々に参加申込をいただいております。

 ツール・ド・南さつまは、昨年、南さつま海道八景全てを巡る100kmコースを新設したところ大変好評で、過去最高となる583人の方々に参加いただきました。今年も南さつま海道の風景を多くの方に堪能していただきたいと思います。

 また、市役所前で開催される「しやくしょマルシェ」には、スィーツやフリーマーケット、軽トラ販売など約40店舗が出店しますので、ゆっくりと買い物や食事を楽しんでいただきたいと思います。

 南さつま市では、今後も様々なイベントが開催されます。皆様におかれましては、ぜひ取材いただきますようお願いいたします。

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