H25.08.27 平成25年9月記者懇談会

ページ番号:E024051更新日:

 平成25年9月記者懇談会を開催し、次のようにご説明申し上げました。
 
■はじめに
 おはようございます。大変お忙しい中を、南さつま市の9月の記者懇談会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。
 第3回の市議会(定例会)は8月30日から9月27日までの会期で開催することといたしております。今議会は、ご案内のとおり私の1期目を締めくくる議会でもございます。南さつま市の総合振興計画「夢を紡ぐセカンドステージ」のもとに、2期目しっかりとバトンをつなげるような議会でもあるという認識をいたしておりますのでそのような気持ちで臨みたいと思っております。
 今議会に上程する議案件数につきましては、教育委員会の委員の任命について同意を求める議案や財産の取得、条例の一部改正と補正額7億10万2千円の平成25年度一般会計補正予算(案)並びに平成24年度南さつま市一般会計歳入歳出決算など28件であります。主な議案につきまして概要をご説明申し上げます。
 
 議案第103号につきましては、万世特攻平和祈念館の収蔵品の管理及び祈念館の活性化のための寄付の申出があったことから、「南さつま市万世特攻平和祈念館基金」を設置しようとするものであります。
 
 議案第109号につきましては、来年度、運行予定のクジラをデザイン化した観光バス、定期バスにも使いますが、「南さつま海道八景クジラバス」の取得について、議会の議決を求めるものであります。
 
 議案第111号の平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7億10万2千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ220億4,595万9千円に定めようとするものであります。
 
 
■市政概要報告
 それでは、私から、6月定例市議会以降、市政概要につきましてご説明を申し上げたいと思います。これまでの経過につきまして、主なものについてご説明させていただきます。
 
〇 渇水対策につきましては、7月から8月にかけて雨がほとんど降らないという状況でございまして、7月は3?、8月は7?ということでございました。7月につきましては鹿児島県の本土では最も雨の少ない自治体であったということを承っておりますが、飲用水、農業用水等の水不足が心配されることから、8月16日に市の渇水対策本部を設置いたしました。そして、翌日の17日には取材をいただきまして本当に有難うございました。加世田内山田地区、鉄山地区に伝説として伝えられております鳴石の方で雨乞いをさせていただきました。打てば暴風雨になると言われておりましたので、程よい雨を期待して地域の皆さん方と願掛けをさせていただきました。そのおかげがようやく天まで届きまして、25日未明から26日午前中にかけまして加世田で68mmの雨が降りましたが、久しぶりに雨らしい雨ということでありますが、この雨は大体例年の8月の雨量の3分の1程度ということでございます。そういう意味では、今週末に雨が期待されておりますが、やはり水の量につきましては、それぞれ飲料水、農業用水等々含めて大切にお使いいただきたいと思っております。
 
〇 2014吹上浜砂の祭典につきましては、開催期間を延長し、平成26年5月2日から31日までの30日間、開催することにいたしました。開催期間中、2日から6日までの5日間は従来通りステージイベント等を行う、仮称、今の段階では「ゴールデンステージ」と名付けておりますが、7日から31日までの25日間は、昼間だけの「砂像パーク」として有料開放したいということで、児童・生徒等の民泊型体験教育学習の場をはじめ、一般の観光客の皆さん方も含めて交流人口の拡大に努めてまいりたいと考えておりますが、詳細につきましては今後実施本部等でいろいろと対応していくと思っております。
 
〇 水陸両用バスの実証運行につきましては、応募者899名から選ばれましたモニター260名参加のもと、6月28日から30日までの3日間、実証運行をいたしました。モニターアンケートの結果をもとに、実行委員会で実用的な運行の可能性や観光ルートの素材についての検討を行いました。実行委員会での意見を参考に、広域的な活用も含めて、様々な角度から研究してまいりたいと考えております。
 
〇 メガソーラーの完成・通電につきましては、加世田万世岩崎針本地区の市有地に、Sky Solar Japan(スカイ・ソーラー・ジャパン)株式会社が建設を進めておりましたが、メガソーラーが完成し8月9日に通電式が行われました。市有地に設置されたのはこれが初めてでありますが、民有地でのメガソーラーの設置は他にもあるわけであります。
 今後とも、自然エネルギーの普及・拡大や地域経済の活性化等に貢献いただけるものと期待しております。
 
〇 出産・子育て環境の充実につきましては、8月11日に、産み育てる環境の充実等について、学び、考える、南薩(南九州市、枕崎市、南さつま市)の3市の医療体制充実等推進協議会が主催となってシンポジウムを南さつま市民会館で開催しました。
 それぞれ鹿大の先生方の基調講演や子育てに関わっている方々のパネルディスカッション等があったわけでありますが、また、南さつま保育連合会の皆さん方も保育フォーラムを隣のいにしへホールで開催されたわけでありますが、今後とも県立薩南病院に小児科・産婦人科の開設に向けて取り組んでいきたいと思っているところであります。
 
〇 和楽苑及び市立坊津病院あり方検討委員会につきましては、8月6日に第1回目が開催されました。同委員会で二つの施設の民営化や経営改善などについて検討し、検討結果につきまして私のほうに報告することになっておりますが、時期としては来年2月頃を目途に、同委員会の報告を踏まえて市の方針を決定したいと思っております。
 
〇 環境に配慮した農業につきましては、7月29日、県主催の「環境と調和した農業推進研修会」及び「第16回環境保全型農業研修会」が市民会館で開催され、本市では、畑の学校等の環境と調和した農業の取組み事例を発表いたしました。
 今後とも食の安全性に対する消費者の意識が高まる中、意識づけとして大変良い機会であったと思っておりますので、環境に配慮した農業を今後とも推進してまいりたいと思っております。
 
〇 トップセールスにつきまして、8月3日の日には、東京都・埼玉県の2店舗において、「金峰コシヒカリ」のトップセールスを行いましたが、今年の新米は昨年と比較いたしまして、いわゆる1等米比率85%と天候もよかったので質も大変良く評価も高く、他県産より600円高い価格(2,580円/5kg)で好調な売れ行きでした。
 また、毎年行っておりますが、南さつま市産の「鹿児島黒牛」のいわゆる京都の卸売市場におきましての南さつま市枝肉研修会を8月22日に開催いたしました。 鹿児島黒牛を6農家が12頭せりにかけたわけでありますが、他産地と比較しましても高価格で取り引きされたところであります。
 今回二つトップセールスを行いましたが、今後とも積極的に機会を見て取り組んでいきたいと思っております。
 
〇 サル被害対策につきましては、大変これまで平成22年から猿が出没し、3頭ないし4頭、述べ60数名の市民の皆さん方が噛みつき猿の被害に遇ったわけでありますが、そのうちの片足猿1匹を7月25日に駆除し、また、8月21日にさらに1匹を捕獲しました。これにつきましては、ご案内のとおり南さつま市猟友会坊津支部に8月8日に感謝状と功労金10万円を贈呈いたしておりますが、まだ最も大きな猿が駆除できておりませんので、引き続いて、秋口になってまいりますとまた里に下りてくるのではと思っておりますが、地域住民、猟友会、警察等の協力をいただきながら捕獲に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
 
〇 その他の係争事案につきましてでありますが、係争中でありました南さつま市大浦町字地福23777番地の市簡易水道大浦第7水源地について、8月23日、福岡高等裁判所宮崎支部において判決言渡しがあり、勝訴し、市の所有権が認められました。
 今後は、控訴人の動向を踏まえ、訴訟代理人の報酬等の予算措置等について準備を進めたいと考えております。
 
 
■9月定例記者懇談会以降の行事・イベント等の予定
 本日以降の今後の行事・イベント等についてでありますが、
 
 特に今年は、平成5年の金峰町扇山災害、21名の命が奪われたわけでありますがそれから20年、遡れば昭和58年のこの市役所の裏の加世田川が決壊いたしました加世田水害から30年を迎えるということから、この9月1日に「総合防災訓練」をボートピア金峰駐車場において実施をします。併せて、白川地区では避難誘導等の地区訓練を実施いたします。これまでにない規模になろうと思っております。
 なお同日は、扇山災害で犠牲となりました21名の冥福を祈り、防災への誓いを新たにするために「扇山災害追悼慰霊式」を金峰町大坂の扇山公園において挙行いたす予定であります。
 
 それから9月23日に、恒例の市民祭り「南さつまフェスタふるさと総踊り」を開催いたします。総踊りには地元の企業やグループなど「南さつま音頭」に合わせて36団体、1300人の参加を見込んでおります。昨年より100名程度多い予定でありますが、昨年はご案内のとおり大変雨で踊りが十分にできませんでしたので、今年この日だけは(雨乞いも忘れて)無事に行われればと思っております。
 それから同日、「ツール・ド・南さつま海道八景めぐり」ということで、コースを海道に変えておりますが、スタートとゴールを南さつま市役所とし、30km、60km、100kmの3コースで実施いたしますが、昨年の全コースの参加者が470名でしたが、今年は622名と150名程度参加者が増えておりまして大変喜ばしい限りであります。
 事故のないようにサイクルシティの南さつまの秋の海道を楽しんでいただければと思っております。
 
 それから10月12日に、鑑真大和上没後1250年記念事業の一環として坊津秋目において「鑑真の里秋目映画祭」を開催し「天平の甍」を上映いたす予定であります。
 この10月12日、そして、12月20日は「鑑真大和上の遺徳を偲ぶつどい」、そして12月21日に「鑑真大和上の遺徳を偲ぶ記念講演」や全国の書道ガールズを呼んでの「書道パフォーマンス大会」を坊津で開催する予定でありますが、大体これらが鑑真大和上没後1250年記念事業の一環としての事業として準備いたしている部分であります。
 なお、年が明けた2月の「南さつま海道鑑真の道歩き」、そしてまた次の12月ということで毎年行っていきたいと思っております。
 今後とも皆様方におかれましては、何かとお世話になりますがよろしくお願いいたしたいと思います。

市の方針・政策