令和4年12月議会 諸般の経過及び当面する市政の諸課題について

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令和4年12月議会において、次のとおり報告いたしました。

 先の定例市議会以後、これまでの諸般の経過、当面する市政の諸課題について、ご説明申し上げます。

11月7日、令和4年度の市表彰式を執り行い、輝く業績をたたえ、地方自治部門において、古木健一(こきけんいち)氏、室屋正和(むろやまさかず)氏、有村義次(ありむらよしつぐ)氏、新澤秀己(にいざわひでみ)氏、教育部門において永田玲子(ながたれいこ)氏の5名を表彰いたしました。

 改めまして、これまでの献身的なご努力とご功績に深く敬意と感謝の意を表しますとともに、お支え頂きましたご家族の皆様方のご労苦に心から労いの誠をお捧げ申し上げます。

南薩医療圏における新型コロナウイルスの感染状況につきましては、10月4日の48人をピークに、現在は、オミクロン株の感染数が急激に増加し始めた7月以前と同等の水準で推移しております。

政府においては、「第8波」に備えるため、これまで令和4年9月末までとしていたワクチン接種の実施期間を令和5年3月末までに延長した上で、初回接種の1、2回目接種を終えた方を対象に、オミクロン株対応2価ワクチン接種を実施することを決定しております。

本市においても、南薩医師会及び市内医療機関の協力を得て、10月1日からワクチン接種を行っているところであります。

また、これまで、最終接種から5か月経過後としていた追加接種間隔が、1021日から3か月に短縮され、あわせて、1024日より生後6か月から4歳児の乳幼児ワクチン接種も開始されております。

なお、1122日、5歳から11歳の小児ワクチン接種において、有効期限を超過したワクチンの間違い接種が判明しました。

 接種された43名の方々をはじめ、ご家族、関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことに心からお詫び申し上げます。

以後、このようなことがないよう、再発防止に努めてまいります。

今後、人々の行動が活発化する年末年始を迎えますが、感染リスクに留意しながら、気を緩めることなく、オミクロン株対応2価ワクチン、乳幼児ワクチン接種を推進するとともに、市民の皆様の安全を最優先に感染拡大防止対策に努めてまいります。

"オール南さつま"きばっど商品券 今だからこそ 10倍商品券につきましては、9月30日までの販売でありましたが、率にして96.6パーセントの市民の皆様に購入いただいたことから、市民全員を対象にした「きばっど商品券」の中で、最も高い販売率となりました。

なお、利用期間は令和5年1月31日までとなっておりますが、現在、約4億2千万円の換金があり、率にしまして約67パーセントとなっており、市民の負担軽減及び市内の経済支援策として大変好評をいただいております。

 一方、新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見えず、その影響が長期化する中で、ロシアによるウクライナ侵攻や急速な円安など世界的な情勢の変化も重なり、あらゆる「物」の価格が高騰しておりますことから、市内事業者への緊急的な支援として令和5年1月31日までを申請期限とする「エネルギー関連経費高騰対策支援事業補助金」、畜産農家の経営支援として同年2月28日までを申請期限とする「配合飼料価格高騰対策支援事業補助金」を新たに創設し、中小企業者等が事業活動を継続するための支援を切れ目なく進めてまいります。

 今後も、このような経済対策支援事業等を通して「市民生活」や「地域経済」を守り抜くため、スピード感を持って、引き続き、全力で取り組んでまいります。

5年に一度の「和牛のオリンピック」と言われる「第12回全国和牛能力共進会」鹿児島大会が10月6日から10日まで、霧島市と南九州市で開催され、41道府県から438頭が出品されました。

鹿児島県勢は、9出品区のうち6出品区で首席となり、種牛の部においては、内閣総理大臣賞を獲得し、「和牛日本一」に輝きました。

なお、本市加世田高橋の(有)江籠畜産が出品した「亀吉」号は、第6区の総合評価群で首席となり農林水産大臣賞を受賞しました。

今後もブランド力向上に繋がる取組を進め、安全・安心で高品質な農畜産物の生産を支援してまいります。

3年に一度開催される鹿児島県果樹振興大会が、コロナ禍により1年延期されましたが、去る11月9日、いにしへホールで県内の果樹生産者やJA、市場関係者など約250名が集まり、「進取果敢(しんしゅかかん)」のスローガンを掲げ、果樹振興方針や、果樹経営、情勢・環境に対応した産地構築を図ることを確認しました。

大会では、津貫の中山果樹部会が永年の産地育成の功績が認められ、団体功労賞を受賞しました。

今後も引き続き、果樹生産の持続的な発展に向け、関係機関と共に取り組んでまいります。

ふるさと納税につきましては、総務大臣からこれまでに引き続き、10月1日から向こう1年間の対象となる地方団体の指定を受けました。

継続して新しい返礼品の開発やリピーター獲得等の取組を進めており、寄附金額は、現在、約17億2千万円で、昨年同時期の約111パーセントとなっております。

業務の委託先である市観光協会や返礼品業者による「チーム南さつま」ふるさと納税振興協議会と連携したPR等に努め、寄附額の確保による地元経済活性化を図ってまいります。

観光交流の推進につきましては、1022日に東京都市大学等々力(とどろき)中学校の3年生200名が、オンラインの平和学習会で特攻隊の歴史について学びました。

昨年に引き続き、修学旅行の一環として万世特攻平和祈念館へ依頼があり、当日はハワイの真珠湾にある戦艦ミズーリ記念館の日本語ガイドと万世特攻平和祈念館のガイドの話をオンラインでつなぎ、平和と戦争について学ぶ機会を創り上げました。

 地域とともにある学校教育の充実につきましては、中学校部活動の地域移行に関する国の提言を受けたことから、1025日に第1回南さつま市部活動地域移行検討委員会を開催しました。

検討委員会では、生徒にとって望ましい持続可能な部活動と教師の負担軽減双方の実現に向け、令和7年度を目途に生徒のニーズに合った活動機会の充実について検討していくことになりました。

生涯学習の推進につきましては、10月中旬から各地域文化祭や、学校の学習発表会とあわせた各地区公民館文化祭がそれぞれ開催されております。

特に加世田文化協会は創立50周年を迎え、11月3日、3年ぶりに作品展示及び舞台発表を行い、会場周辺での市役所マルシェや軽トラ市の開催、夜には記念式典を催すなど、大いに盛り上がりを見せました。

 また、「第25回南さつま児童生徒美術展」では、応募作品3,406点の中から342点が入賞作品に選ばれ、11月5日、市民会館において、表彰式を開催しました。

生涯スポーツの推進につきましては、栃木県で開催された第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体及びとちぎ大会」において、本市出身の鹿屋体育大学3年生の秋葉笑里(あきばえみり)さんが、なぎなた成年女子演技で県勢初となる優勝、STT(サウンドテーブルテニス)の部では、本市在住の中宮恵子(なかみやけいこ)さんが銀メダルを獲得するなど素晴らしい成績を収めました。

来年開催されるかごしま国体及びかごしま大会へ向け、更なる活躍を期待したいと思います。

11月19日、「第26回サイクルシティ南さつま小学生一輪車大会inかごしま」を開催し、県内外から13チームが出場し、華麗なフィギュアの演技が披露されました。

消防・救急対策の取組につきましては、秋の全国火災予防運動が11月9日から15日まで行われ、期間中、消防団が地元での訓練や火災予防広報を実施しました。

消防施設の強化につきましては、金峰待機所高規格救急車及び坊津方面隊坊分団消防ポンプ自動車を更新しました。

今後も施設、資機材等の近代化・軽量化を進め、迅速な救助活動等に対応してまいります。

国内交流につきましては、1112日から13日にかけて、東京都町田市の学校法人玉川学園にて、玉川大学コスモス祭が行われ、学園の創始者、小原國芳氏の生誕地、久志地区から元気づくり委員会のメンバーが参加しました。

3年ぶりに開催されたコスモス祭では、本市との包括連携10周年を記念し、これまでの交流の紹介や坊津地区の特産品販売を行い、会場に来られた郷土会の方々との交流を図ることができました。

地域おこし協力隊事業につきましては、各元気づくり委員会へ導入希望調査を行った結果、坊津地域の久志地区と清原地区が導入を希望され、空き家マップの作成やお試し住宅整備、移住情報発信をミッションとした募集を行い、選考の結果、それぞれ1名の隊員を採用することとなりました。

今後は地域と協力隊員と行政が一体となり地域課題の解決に向け取り組んでまいります。

人権を尊重し男女共同参画社会を進める意識づくりにつきましては、女性が市政に参画しやすい環境づくりを図るため、「令和4年度南さつま市女性未来フォーラム」が1212日に開催されます。

女性視点での市政に対する疑問や意見を受け、市政の方針や取組について座談会方式で意見交換を行います。

今後も女性ならではの様々な意見や提案をいただきながら、市政発展と互いの個性や多様性を認め合う社会の実現に向けた取組を進めてまいります。

笠沙恵比寿につきましては、1011日、県や市議会、自治会等立会いの下、日清丸紅飼料株式会社と「立地協定書調印式」を執り行いました。

同社は今後、施設を改修した上で、ブリやタイ、クロマグロなどの養殖対象魚の飼料や、魚粉や魚油に依存しない飼料を開発する「水産研究所」を新設し、令和6年4月の操業開始を目指し準備を進めております。

金峰支所及び金峰地域消防拠点施設の整備につきましては、来年秋の開所を目指して1028日、新築工事安全祈願祭が建設予定地において開催され、無事故や工期内の完成を祈願しました。

完成後は、金峰地域における安心安全の複合拠点施設として、行政・消防機能の連携強化や地域住民に親しまれる施設として持続可能な管理・運用を図ってまいります。

 坊津地域住民が集う新たな交流拠点施設として整備する(仮称)坊津地域交流プラザにつきましては、10月6日、坊泊地区公民館において、自治会長26名参加の下、整備方針やスケジュール等について地域説明会を開催しました。

現在、実施設計中でありますが、令和6年秋の開所を目指して、準備を進めてまいります。

 以上で、諸般の経過、当面する市政の諸課題について説明を終わります。

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