H27.8.21 平成27年9月記者懇談会

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 平成27年9月記者懇談会を開催し、次のようにご説明申し上げました。

■はじめに

 本日は、南さつま市の9月定例議会を前に記者懇談会を開催させていただきました。

 大変お忙しい中、ご出席いただいた皆さま方に感謝を申し上げたいと思います。

(坊津町平崎地区関連)

 さて、現在も避難指示を発令中の坊津町平崎地区でありますが、国の地すべり対策事業に採択されたことから、(9月県議会後)県において速やかに(しゅう)水井工(すいせいこう)(水を集める井戸)等の恒久的な対策工事が着手されます。また、避難指示につきましては、8月末を目途に大学の教授や県担当課等を交えた連絡会議を開催し、避難解除や国道226号の夜間通行止め解除等について協議することとなっております。

(本町火災)

 また、今月8日には、加世田本町で6棟が全焼する大規模な建物火災がありました。幸い住民の負傷はありませんでしたが、消火にあたった消防団員が軽傷を負ったところです。今後は、消火活動における装備点検や基本動作の重要性などを消防団員へ再度、指導するとともに、火災予防を啓発して参りたいと思っています。

(九州電力川内原発の再稼働について)

 一方、薩摩川内市の九州電力川内原発が再稼働しましたが、本市には、有事の際、市内の公的施設60か所に薩摩川内市と日置市から約2万4千人の避難者を受け入れることになっております。また、30㌔圏外である本市でも、地形や風向き等の関係によっては、その影響が懸念されており、不安に感じている市民もいらっしゃいます。知事は重大事故を想定した避難訓練を実施したい考えを示しておりますので、県や他市と連携しながら、有事における対応を、平時のうちに、しっかりと進めて参りたいと考えております。

(桜島について)

 また、噴火警戒レベル4(避難準備)に引き上げられ、大規模噴火の警戒が続く桜島ですが、対象地域の51世帯77人全員が避難されています。県や鹿児島市では、災害対策本部を設置し、情報収集や避難生活などへの対応にあたっていますが、火山活動の予測や収束時期については、今後、2週間程度、状況を見て行く必要があるようです。私どもといたしましても、注視して参りたいと思っております。

 さて、8月28日から9月29日まで、33日間の会期で開催予定であります平成27年第3回市議会(定例会)の内容等について、ご説明いたします。今回の定例市議会には、水道給水条例の一部改正や補正額8億5,392万2千円の平成27年度一般会計補正予算(案)など32件の議案を上程いたします。

 本市における当面の様々な課題ですが、

○水道料金等の統一に向けた取り組みについて

 合併協議における最後の調整項目である水道料金等の統一への取り組みにつきましては、6月17日から7月16日まで「水道料金等の統一(案)について」のパブリックコメントを実施いたしました。また、6月から8月にかけて、調整額が月に約760円と市内で最も大きい、笠沙地域の片浦地区簡易水道を利用する7集落などで説明会を実施しました。これまでの説明会で出された意見をふまえ、今議会に「南さつま市水道給水条例の一部を改正する条例」を提案いたしました。可決された場合、来年4月から新たな料金体系が適用されますが、水道料金が値上がりする場合については、2年間据え置きとし、平成30年4月から段階的に適用することになります。水道料金が値下がりする場合は、2年かけて調整され、平成29年4月から本格的な適用が開始されます。

○公共下水道について

 公共下水道については、現在、公共下水道計画策定業務を進めており、事業計画や負担額などについて11月を目途に住民説明会の開催を予定しております。

○民間分娩施設の継続支援及び分娩施設の確保について

 南薩地域の民間医療機関においては、医師の高齢化や後継者問題により、近い将来、南薩3市の産科医療体制が崩壊することが危惧されます。産み育てる環境づくりを構築するためには、産科医師などの医師確保対策を関係機関と連携しながら全力を挙げて取り組まなければなりません。このため、住民の皆さんが安心して産み育てられるよう、本市と枕崎市・南九州市の3市長で、県知事と病院管理者に対して、8月6日に「南薩西部3市における県立病院に周産期医療体制の整備を求める」要望を行いました。

○インバウンドの推進について

 本県への外国人観光客の動向については、ソウル、上海、台北、香港との国際定期航空路線に加え、九州新幹線等、交通ネットワークの充実により大きく伸びているところです。本市においてもこのような状況を見据え、旅行会社などと連携し、外国人観光客の誘致対策をはじめ、インバウンドの推進を図って参りたいと考えています。

○ウォーキングイベントによる誘客について

 鹿児島の早春を飾るウォーキングイベントである、いぶすき菜の花マーチ(1月)、南さつま海道鑑真の道歩き(2月)、龍馬ハネムーンウォークin霧島(3月)について、『かごしま春の3大ウォーク』として全国への情報発信による誘客はもとより、薩摩半島の観光振興、ひいては鹿児島県の観光推進の一躍を担うことを目的に、来る8月26日、『かごしま春の3大ウォーク実行委員会』を霧島市において設立します。3大ウォークを、魅力ある大会として盛り上げるイベントなどを展開し、参加者の拡大が図られるよう取り組んでまいります。

○ふるさと納税(リニューアル)について

 ふるさと納税につきましては、リニューアル作業を進めているところであり、9月からパソコン等で簡単に申込みやクレジット決済が可能となり、また、市独自の特設サイトを開設(8月21日公開予定)することで、ポイント制度によるお好みの特産品等のお礼品を選択することができるようになります。寄附の申込みからお礼の品の選択まで、寄附者の利便性の向上を図ることにより、寄附金額の増額を目指してまいります。

 

■平成26年度決算総括(財政状況)

 まず、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく報告案件であります平成26年度南さつま市健全化判断比率及び資金不足比率についてご説明申し上げます。実質赤字比率及び連結実質赤字比率については、全会計が黒字決算又は資金剰余となったことから、「なし」となりました。次に、実質公債費比率については、平成24年度からの3年平均では8.1パーセントとなり、前年度より0.9ポイント改善されました。次に、将来負担比率については、平成19年度からの算定以来、初めて「なし」となりました。合併による国の財政優遇措置が縮減される平成28年度以降を見据え、これまで取り組んできた職員数の削減や第3セクターの整理など、痛みを伴う改革を進めてきた一方、合併時と比較しますと、地方債残高を約40億円削減するとともに、基金を約100億円積み増すなど、危機的状況にありました本市の財政の健全化に向けた懸命な取組みの成果が表れてきたものと受け止めております。次に、公営企業における資金不足比率については、全ての公営企業で資金剰余となったことにより、「なし」となりました。

 以上のとおり、平成26年度南さつま市の決算における健全化判断比率及び資金不足比率については、いずれも法律で定められた早期健全化基準及び経営健全化基準以下の比率となりました。

 次に、普通会計の決算の概要について、速報値ではありますが、ご説明申し上げます。まず、歳入歳出決算額では、実質収支は、7億1,924万6千円となり、財源不足による財政調整基金の繰り入れをすることなく収支の均衡を図ることができました。次に、平成26年度末における地方債の残高は、281億5,604万6千円となり、前年度末と比較しますと4億8,391万円、率にして1.7パーセントの減となりました。一方、平成26年度末における基金の残高は、126億7,241万2千円となり、前年度末と比較しますと11億8,148万8千円、率にして10.3パーセントの増となりました。今後も可能な限り基金の額を確保し、平成28年度から始まる地方交付税の縮小に備えるとともに、新たに取り組まなければならない大型プロジェクトなどの財政需要に対応してまいります。平成26年度の決算におけるその他の主な財政指標については、財政力指数が0.28で前年度と変わらず、また、財政の弾力性を示す数値である経常収支比率は90.7パーセントで前年度より2.2ポイント増加しましたが、主な要因は普通交付税の減額等によるもので、今後も引き続き経常経費の削減に努めてまいりたいと考えております。

 以上で平成26年度の決算の概要についての説明を終わります。

 

■平成27年度補正予算関係

【専決承認議案】

 専決処分の承認議案については、平成27年度南さつま市一般会計補正予算第4号を専決処分したので議会の承認を求めるものです。今回の補正は、歳入歳出予算及び地方債の補正で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ9,632万7千円を追加したものです。補正予算の歳出の内容については、去る6月から7月の梅雨前線豪雨等により被災した、農林水産施設及び公共土木施設等について、早急に対応しなければならない災害復旧費の増額補正であります。

【補正(第5号)議案】

 平成27年度南さつま市一般会計補正予算第5号についてですが、今回の補正は、歳入歳出予算及び地方債の補正で、歳入歳出予算の総額に8億5,392万2千円を追加しようとするものです。

 

■今後の行事・イベント等の予定

 今後の行事・イベントにつきまして、取材をいただければありがたいと思っております。

 市制10周年を機に少年少女合唱団を結成します。現在、小学校2年生から中学校2年生まで24名の子供たちから申込がありました。結団式を8月29日に実施し、11月7日の10周年記念式典でお披露目をする予定です。

 今年5月に砂の祭典会場で、姉妹都市盟約を締結した北海道旭川市との交流ですが、この姉妹都市盟約締結を旭川市でもPRするため、9月21日に旭川市で交流合意書の調印式を行います。式には、市民交流を図るため、郷土芸能団などを旭川市へ派遣する予定です。

 9月23日、秋の市民祭り「南さつまフェスタ」を開催します。ふるさと総踊りやツール・ド・南さつま、しやくしょマルシェを合同開催しますので、今年も海道八景や南さつま音頭など本市の魅力を多くの方に堪能していただきたいと思います。

 5月に閉園した万世の「るぴなすらっきょう農園」ですが、様々な再開の声を頂いていることや本市が砂丘らっきょうの産地であることから、9月26日に新しく「ガンバリーナらっきょう村」を再開します。より多くの方に砂丘らっきょうを育てる楽しさ、食べる美味しさを味わっていただきたいと思います。

 地場焼酎の普及啓発、消費拡大を図るため、「南さつま地場焼酎普及推進協議会」が、10月1日から2日に市内の店舗を廻る普及キャンペーンを実施します。本市も協力しながら地場焼酎の普及啓発を図ってまいりたいと考えております。

 市制施行10周年記念式典を11月7日にかせだドームで開催します。2部構成になっており、第1部では、市の外交官委嘱式や健康元気都市宣言のほか名誉市民授与式などを予定しております。第2部では「焼酎フェアin南さつま」と題し、焼酎樽の鏡開きや地元の7つ蔵元のPRなど地場産業である焼酎普及を図ります。また、海浜公園での花火大会を予定しています。ぜひ多くの市民と市制10周年を祝いたいと考えております。

 12月7日には、約40年ぶりに南さつま市に大相撲がやってきます。会場は加世田運動公園体育館ですが、現在、実行委員会が準備をしています。ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

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